Sequence
シークエンスとは一連のシーンをまとめて一つの物語上の繋がりを持つようにしたものである。シークエンスをひとまとめにしたものが1本の映像作品となる。日本ではシーンとの区別は曖昧でありしばしば混同されるが、本来はシーンとはシークエンスよりもさらに小さな場面のことを指す。たいていはカットやショットという最小単位を元にして、そのカットの集合がシーンを構成し、さらにはそのシーンの集合がシークエンスとなり、シークエンスが繋がりを持った束となって一つの映画が構成される。ただし、中にはテオ・アンゲロプロスのように、一つのシークエンスをカット割りすることなく一つの連続したカットで撮り上げる作家や作品もある。