フィードバックを「情報」にするためのSBIフィードバック
誰かにフィードバックをしようと思っても、ついついアドバイスになったり、(上司部下の関係などでは)評価してしまったりして、うまくできなかったりすることはありませんか?
それ自体が悪いわけではないのですが、このようなときにSBIフィードバックを使ってみるといいかもしれません
SBIとは?
以下の頭文字をとったものです
Situation(状況):どのような状況で、どんなときだったか
Behavior(振る舞い):どんな行動だったか
Impact(影響):その状況の行動がどんな影響を自分にもたらしたか
少し調べてみるとリーダーシップ開発の文脈で開発された思考モデル、フィードバックのやり方のようで、主にフィードバックをする際の1つの型、フレームワークと言えます
SBIフィードバックの例
あなたがプレゼンテーションがしているのを見て、とても聞き手の顔を見ながら話していたので、とても私はホッとしました
アラートが届いた時にチームが「これは大事なアラートじゃないので対応しなくてよい」とすぐに判断したのをみて、私は「本当かな?」と少し不安な気持ちになりました
※どちらも、行動(Behavior)とそれによる自分への影響(Impact)に絞った例です
SBIフィードバックをいつするとよいか?
基本的にはできるだけ即時に行うことが望ましいと考えています
その状況、振る舞いが起きた時から時間が過ぎるほど当事者たちの記憶が薄れてしまいます
また、実際にSBIフィードバックをすることで相手が学習することが期待できますが、先延ばしになることでその学習していない期間が長くなってしまい、これはムダな時間となりがちです
もちろん、相手や場の状況によってその時には受け止められない可能性が高そうな場合は時間を置く場合もあります
フィードバックの原則
フィードバックは原則、相手の鏡になることを私は考えます。鏡なので観察できる事象である必要があり、これはBehavior(振る舞い)につながります
Impact(影響)は自分への影響
Impact(影響)は、みんなが困っているなどといった周りへの影響ではなく、自分の思考、感情、行動に対する影響と考えてみることをオススメしています
こうすることでImpact(影響)が過度に抽象化、一般化されずにより生々しくその場に出すことができます
また過度の抽象化は、責めや正論という形になりがちですが、あくまで「そのBehavior(振る舞い)によって自分の気持ちや考えにどのような影響があったのか」に絞って話すことで、防御的な反応が発生する可能性も低くなります
SBIフィードバックの難しいところ
SBIでいざ話そうとする難しいと感じる人もいます
ついつい「こうしてほしい」といったリクエストや「こうした方が良いよ」というアドバイスを伝えたりしてしまうこともあります
またBehavior(振る舞い)についても「いいね」とか「がんばっているね」といった評価や外部からわからないような事柄を伝えることもあります
リクエストやアドバイスを伝えるということは悪いことではありませんし、状況によっては必要なことです。ただ、SBIフィードバックとは別のコミュニケーションになると私は考えています
ただ、これは日々のちょっとしたトレーニングである程度まではできるようになると考えています
たとえば、自分のこれまでの他者に対するフィードバックをこのSBI形式に置き換えてみてどのような形なるかやってみるなどもいいと思います
ミーティング時や同僚との会話でお互いに「それをSBIで言うとどうなる?」と少し問いかけてみることのもいいと思います
これらは最初からうまくできる必要はなく、評価やアドバイスの前に目の前で起きたSituation(状況)とBehavior(振る舞い)を言ってみるところから始めるなどもいいかもしれません
SBIフィードバックがうまくできると嬉しいこと
フィードバックが指摘ではなく(自分が観察した)情報になります
それぞれがSBIフィードバックを使えるようになることでこのような情報が増えてきて、自分たちの改善や成長に役立てることができるようになります
また正論や正解ではなくBehavior(振る舞い)、Impact(影響)として伝えることで相手が反論ではなく考える余地が生まれますし、そこから場で対話が生まれやすくなります
結果として、その場の効果性が高まりやすくなると考えられます