“アジャイルコーチ“の活用方法
このメモは?
“アジャイルコーチ“って何をもたらすの?/何をするの?/(自分たちは)どう活用したらいいの?などの観点で書いた四方山です
期待をすり合わせていることで、お互いにとって良いことになることが多いと考えています
もちろんここに書いていること以外はしない…というわけではありません
なので、「こういうことはどうなん?」とかあれば気軽に聞いてもらえたらと思います
なにをもたらすの?
アジャイルになっていくために必要な活動に関する経験
困った時の壁打ち相手
自分たちが見落としている/見ようとしていないことを質問などをすることによって見せてくれる(かもしれない)
なにをするか?
基本的には「相手が自分自身でアジャイルになっていくことを支援する」こと
そのために、ティーチング、コーチング、メンタリング、(ファシリテーション)と帽子を使い分けることが多い
実際はそんなきれいに分かれるわけではなく、度合いとなる
ティーチング:アジャイルやスクラムの原理原則、価値観、プラクティスを教えることもある
コーチング:「今のチームの状況ならどうしたらいいと思う?」などと問いかけを使って相手の中にあることを出してもらうことを手伝うこともある
メンタリング:より相手の成長を促すためにアドバイスすることもある
※参考:ティチーング、メンタリング、コーチングは異なるもの
活用の仕方の代表的な例
アジャイルに関する解釈、ケーススタディや事例を知りたい時に聞く
自分たちの考えやあり方、やり方を壁打ち(正しい/間違っているではなく、思い込みや制約などを発見したい時などに有効)
1on1なども含む
チームでなにか活動をする際の進行役
ふりかえりのファシリテーターなど
なにか新しいことや未知なことに取り組む時に、そのスタートダッシュを一緒にする(伴走する)
レクチャーやワークショップなど
アジャイルコーチと接点を持った人々の変化の例
※アジャイルコーチの直接の成果ではなく、あくまで関わった人々、チームの成果です
スクラムをうまく活用し、改善活動が進んだ結果、安定的にリリースできるようになった
バラバラに仕事をして属人性が高い状態だったのを、モブワークなどのチーム活動に移行し、リードタイムが短くなった
コードを書く、機能を作ることに関心が強かったチームが、利用者の環境を見たり話を聞いたりすることで、不要なものを作らないようになったり、利用者にとっての価値あるものを自分たちで見つけられるようになった
その人の思考の枠組み、傾向が広がり、より様々な状況に対応できるようになった(プレイヤーとしてもマネジメントとしても)
お願いされても困ること
「うまくいく方法を教えてください!」 → "銀の弾丸"はないです
「どれがいいか決めてください!」 → ハンドルを握るのはみなさんです
「すぐにうまくできるようになってほしい!」→すぐにはうまくならないですし、学習が必要です(3〜6ヶ月くらいはかかることが多い)
アジャイルコーチをうまく活用できない状況
実験したり、学んだりする余白がない状態
納期が必達で少しの遅れも許されない
タスクがいっぱいいっぱい、残業が多い
自分たちは「力を借りなくてもうまくできる/できている」と考えている状態
チームではなくチーム外のマネージャーや経営陣がアジャイルコーチを頼んだ際に起こりがち
参考資料
アジャイルコーチはなにをもたらすのか?なにを考えて、なにをしているのか?
アジャイルコーチって何するの
アジャイルコーチ活用術
アジャイルコーチに依頼する時のポイント
#アジャイルコーチ