ラリー・サンガー
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“ラリー”ローレンス・マーク・サンガー(Lawrence Mark "Larry" Sanger、1968年7月16日 - )は、アメリカ合衆国の哲学者、大学教授。専門家が参加するフリー百科事典プロジェクトCitizendium(シチズンジアム)の創始者である。 これまで哲学の歴史は不和と混乱に満ちていた。この事態に対して、哲学の真実が知りうるか否か、あるいはそうした真実が存在するかどうかを疑う哲学者がいる。しかし、また別の反応もできるだろう。つまり、個々人の知的先達よりもさらに注意深く、入念な思考を始めることができるかもしれないのだ。 Wikipedia以後
2006年4月、サンガーは「テキストとコラボラーション:テキスト・アウトライン・プロジェクトのための私的マニフェスト」("Text and Collaboration: A personal manifesto for the Text Outline Project")を発表。これは彼が「強いコラボレーション」(各人がそれぞれの関心領域に参画し、だれもコントロールを要求しないもの)とよぶものの重要性と、この「強いコラボレーション」がWikipediaの無政府的な基本ルールよりも有効なものになりうる可能性、さらに〈世界の本〉(The Book of the World)をつくりあげるためにテキスト・アウトライン・プロジェクトを新規に立ち上げることを述べたものである。このテキスト・アウトライン・プロジェクトは、歴史上の哲学者の思索を内容と時代で整理して概要を示し、それらの間に生じた議論のアウトラインをとりまとめるプロジェクトである。 なるほど、たしかにwikiの理想は強いコラボレーションだなyo3.icon面白い
2006年9月の「オズの魔法使い」カンファレンス(Wizards of OS=Wizards of Operating Systems conference)で、サンガーはウィキペディアのフォークであるCitizendium構想を発表した。このフォークの主眼は、ウィキペディアシステムで明らかになった多くの欠陥を改善することである。主要な違いは匿名編集がなくなって執筆者および編集者が本名を示す必要がある点、編集者ヒエラルキーの排除、そして「真の百科事典」を指向することである。これ以外のウィキペディアとの違いについてはCitizendiumウェブサイトのFAQで解説されている。最初は英語版ウィキペディアをベースにした完全なフォークとして立ち上げることが計画されていたが、2007年3月の一般公開に先立ってCitizendium参加者によって書かれた記事に重点をおくように方針が変更された。
サンガーは2006年9月27日、「Citizendium財団を完全に独立なものとして設立するため」にディジタル・ユニヴァースから一旦身を退くことを明らかにした。Citizendiumコミュニティは節度があり、友好的であると評価されている。