ポテンシャル・モデルを因数分解する
人の器の大きさ、伸びしろは、「好奇心(Curiosity)」、「洞察力(Insight)」、「共鳴力(Engagement)」、「胆力(Detemination)」の四つの因子で測ることができると、ズバリ言い切っている。 https://gyazo.com/9294a886232522f09a40ab8fcc65ba81
ポテンシャルの因子①「好奇心」
この図で表現されるように、好奇心が実は優生因子である。 他の3つの因子をある意味では母親のこどく「育む」ものとイメージしたい。もし何か一つだけを見ようとするならば、この好奇心だろう。
新しい経験、知識、率直なフィードバックを求めるエネルギーの強さと、学習と変化への開放性がこれにあたる。
ポテンシャルの因子②「洞察力」
洞察力は新しい可能性を示唆する情報を収集し、理解するエネルギーの強さを指す。 ポテンシャルの因子③「共鳴力」
共鳴力は感情と理論を使って、自身の想いや説得力のあるビジョンを伝え、人々とつながろうとするエネルギーの強さを示す。 ポテンシャルの因子④「胆力」
胆力は大きなチャレンジがある課題を好み、困難な目標に向かって戦うことに強いエネルギーを得て、逆境から素早く立ち直る力を持つことを指す。 見るべきは能力ではなくて「エネルギー」だということ。対話からいろいろな情報を得ながら「この人からはこのエネルギーが強いな」と”感じとって”いく作業となる。
エネルギーとは、元気で声が大きい、気合いが入っているなどの類の「出力」を指すものではないことは指摘しておきたい。ここで言う「エネルギー」とは、本人からすると無意識で、時に無自覚に、自然と湧き起こる「熱量」のようなものだという理解がポイントとなる。
ちなみに、このエネルギーの評価については、前述のコンピテンシーと同じく、階段状に評価ができることが理想ではある。しかし、このレベルの深層まで迫ると、正しく、客観的に評価することは相当ハードルが高くなる。 ただし、これはあまり心配しなくていい。ぼくはこのポテンシャル階において、一般の方に絶対評価は必要ないと考える。それを職業としない限りにおいては、あくまで自己流で構わない。