YMM4を商用利用する|収益化する場合の注意
検索すればいくつかのサイトがヒットするほど擦られ続けてきた内容ですが、いまだに誤りのあるサイトが点在するようなので……こちらでも触れておきます。
まず、前提としてゆっくりボイスのライブラリであるAquesTalkを動画に用いないトークソフト系の動画を作るのであれば「YMM4 Lite」だけ使えば問題ありません。 AquesTalkは営利利用する場合、音声を利用しない場合であってもAquesTalkの使用ライセンスを購入する必要があります。
YMM4 Liteとは
通常のYMM4から、商用利用の際にライセンスの購入が必要になるAquesTalk1、AquesTalk2、AquesTalk10を取り除いた状態で配布しているバージョンです。
別途プラグインをインストールすることで、各AquesTalkを利用できるようになります。
AquesTalkをインストールしたYMM4Liteを営利利用する場合、AquesTalkの音声を利用していない状態であってもインストールしているAquesTalkの使用ライセンスを購入する必要があります。
2024/03/30 追加
この件で公式によくある質問が追加されてました。
AquesTalkがインストールされていない状態のYMM4Liteであれば、YMM4Lite本体は商用・非商用問わず無償でご利用いただけます。
別途YMM4LiteにAquesTalkを追加でインストールしている場合、通常のYMM4と同様に商用利用する際はAquesTalkの使用ライセンスを購入する必要があります。
A.I.VOICEやCeVIOなどのサードパーティー製音声合成エンジンを利用する場合
公式の以下のページや、それぞれの音声合成エンジンのガイドラインを確認してみてください。
最近では、YouTubeの収益化などは個人利用の範囲になっている場合がほとんどです。
使用キャラクターのガイドライン
上記の音声合成エンジンとは別に、VOICEROIDなどのキャラクターは別途キャラクターごとに版権元が異なり、ガイドラインもそれぞれ違います。
table:例
キャラクター 運営会社 URL
キャラクターは動画の概要欄などに権利表記が必要な場合もあるのでしっかりメモしておきましょう。
VOICEVOXの例
VOICEVOX:ずんだもん
VOICEVOX:春日部つむぎ
CeVIO AIの例
例1『この動画はCeVIOプロジェクトの「さとうささら」を使用しています。』
例2『CV:さとうささら(CeVIO)』
※この記事の規約確認日 2024年3月
※記事内のガイドラインの内容が最新とは限らないため、必ずお借りする前に確認するようにして下さい。
お借りしている素材が商用利用可能かどうか
こっちは見落としやすいと思います。
画像、BGM、SE、フォントなど、動画制作に使用している素材はそれぞれのクリエイターさんたちが利用規約を設けています。
例としてニコニコモンズの利用条件記載例。
https://scrapbox.io/files/66058553eb04520025729bdf.png
このように利用許可範囲や収益化、営利利用などの規約がそれぞれ定められているため、収益化の際はこの規約をクリアした素材を使用していないと規約違反になります。
ニコニコモンズであれば設定内容の内訳は以下の通りです。
https://scrapbox.io/files/6605859ec533780024f7485c.png
利用規約は素材を配布して下さっているサイトごとに違うため、もし収益化を見据えているなら最初から商用利用可能な素材サイトを利用するのが良いです。
また、立ち絵に関しても利用規約が絵師さんごとに定められているため最初にチェックしておきましょう。
立ち絵の利用規約によっては収益化と商用利用を分けて記載していることもあるため、どうしてもその立ち絵を使って収益化をしたいけど、規約の詳細がわからない、という場合は絵師さんにちゃんと確認してください。
間違っても商用利用ができない立ち絵だからと別の絵師さんに「絵柄を真似て描いて下さい」なんてオーダーはしないように。
(最近そんな事例があったもんなぁ……)