盤外戦
背景
タスク管理に悩む者は多いが、その大半は「そもそもタスクが多く発生しすぎる状況に甘んじている」ことにある
概要
自身を取り巻くタスクをいかにして処理するかを考えるのではなく、その物量を減らすことを考える
そのためにはタスクの発生源に干渉する必要がある
これを盤外戦という
例
子供やペットなどの養育
対象や段階にもよるが、タスクの物量が非常に多く、発生の不安定性も高いため、直接的なタスク管理だけでは限度がある
子供を持たない、ペットを持たないといった盤外戦を行えばこれらのタスクはそもそも発生しえない
そのためには周囲や常識や欲求にまどわされないことが必要
すでに持っている場合でも両親や祖父母に任せる、シッターなどお金の力を使う、ペットの場合は譲るといったことは可能である
サービス業(教師含む)において定時退社を安定させたい場合
サービス稼働中は接客を行い、その前後で準備や片付けを行うため、定時退社が構造的に難しい
タスク管理で定時退社を勝ち取るのはほぼ不可能だろう
盤外戦で捉えると、たとえば以下のようになる
そもそもそのような職場をやめる
同上、ブラック企業において定時退社を安定させたい場合
同樣に盤外戦としては転職やロールプレイになる
身だしなみやおしゃれへの注力
特に髪は日々のメンテナンス、定期的な店舗通い、毛髪の掃除と多数のタスクを生む
これに対する盤外戦の例は「坊主にする」「自分でバリカンで剃る」
SNSや情報源のチェック
現代人がこれらに注意を奪われていることは周知の事実だろう
奪われている人はこれらのチェックもまたタスクとなる
ひどいと依存症の形で拘束されていることもある
盤外戦に必要なこと
自分を深く知ることができれば、何を優先するか・何を捨てるかの判断もしやすくなる
というよりそういった判断を行うための判断基準(軸や信念)を見出す
こういったものが無いとそもそも判断ができないし、周囲や常識や流行にも流されることになる
ログを残すタスク管理
厳しめのタスク管理を行うと、いつどれだけのタスクをこなしたかというデータ(ログ)が手に入る
ログを見れば自分の限界、特に時間配分上の限界がわかる
限界以上はどうやってもこなせないため、あぶれる分は捨てなければならない
どれだけ捨てればいいかがある程度わかるため、判断しやすい
逆にログがないとギャンブル(勘で捨てる)になる
盤外戦の大半は「捨てる」「諦める」「離れる」といったものである
これを行うためには「抜本的な廃棄」が必要だが、これを行えるだけの精神性には鍛錬と適性が必要
ミニマリズムと呼ばれる特殊な取り組み