Q. 目の見えない人はどのようにウェブサイトを見ているのですか?
https://scrapbox.io/files/6213924f6f2e92002299fd1c.png
A 人によって様々ですが、ページを拡大したり、読み上げソフトを使用したりしています
具体的な事例(あくまで一例です)
弱視の場合
PC:目を近づけて見る。 Windowsに備わっている拡大鏡で500%に拡大。白い背景は光って見えないので、色を反転してみる。
スマホ:iPhoneでは、ズームして色を反転して見ていた。
全盲の場合
PC:スクリーンリーダー「NVDA(https://www.nvda.jp/ )」をパソコンにインストールして使用。そのほか、「PC Talker ( https://www.pctalker.net/ ) 」や「NetReader ( https://www.aok-net.com/products/netreaderneo.html )」も使用。様々なソフトがある。それぞれの読み上げの挙動が微妙に違う。javaなどへの対応がまちまち。ちなみに記号などの役物や、全角半角については、スクリーンリーダーの方で読み上げ方を設定ができるので、気にしなくて大丈夫。
スマホ:iPhoneの既存の機能であるVoice Over。
その他
・ディスレクシアの場合は、フォントを変えたりルビを振ったりすることでわかりやすくなることもある。
・「大中小ボタン」を使っている人見たことない。
参考)NVDA:オープンソースのWindows用スクリーンリーダー。有志のメンバーが、様々な言語版を作成し、公開している。無料で誰でもダウンロード可能。合成音声で読み上げる機能。
https://www.nvda.jp/
対処法・折り合いの付け方
弱視の人はコントラストが大事である一方、視覚過敏の人はコントラストが強すぎると文字に集中できない。コントラストあげるけどマックスにはせず、グレーを混ぜるなどして、調整してあると見やすい(当事者に確認しながら作るとよりよい)。
ウェブサイト制作時に工夫できるポイントについてはこちらのページへ
アクセシブルなウェブページを作るポイント
関連動画
(10年以上前の動画ですが) 弱視のアクセシビリティの専門家、伊敷 政英さんがウェブサイトを閲覧する様子です。
https://www.youtube.com/watch?v=Qrh9ckhX37M
弱視の方は拡大と色反転機能をつかい、マウスで操作しています
全盲の静岡県立大学 石川准教授のウェブサイト閲覧の様子です。
https://www.youtube.com/watch?v=om846FBzljg
全盲の方は画面読み上げソフトウエアとキーボードのみで操作し、マウスは使いません
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