謎解き論記事の紹介
2014年の謎解き論
2014年の体験型イベントアドベントカレンダーで、
謎解き論が初めて言語化されはじめたのかなと思っています。
特に紹介したい記事は以下の4つ。
謎解き公演と謎は食い合わせ悪いのでは、という記事
世界観の中で、プレイヤーはなぜ謎を解いているのかをはっきりさせようという話。
色んなパターンが定着したのか今では理由付けされた公演がほとんどに
って書いたけどしっかりしてない公演の方が多いかも。
謎解きに飽きた話。
5年前は謎vs物語体験みたいな構図があったことが他のブログからもわかる。
現在は、ストーリーがあっても飾りでも、「単体で強い体験」があることが多いなと思う
謎は海と埋立地の間の浅瀬にのみ存在するという話。
では、謎として出しやすい浅瀬がなくなったらどうなるか。
謎解きは持っている埋立地に対して新たな見え方を提示し、
その気付きを楽しむように変化したのかもしれない。
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ってTwitterに書いたけど、
文字数の関係や過去との比較として書いたからというだけで
全体的に最近の公演を評価しすぎですね。
昔より相対的に増えた、
もしくは自分が最近評判の良い公演にしか参加していないだけで、
もちろんまだまだ謎の存在理由、体験への対処が甘い公演は多いのかもしれません。
とは言え、こういった言語化があったことで平均的な公演のクオリティがあがったんじゃないかと思っていて、
みんながそれを意識しやすくなっている、過去にこういった言語化があったおかげなのかも、と思っています。
言語化されることで当たり前になり、先に進める。
面白い公演とその言語化で進化しつづけていくのが楽しみです......
が、この後あまり一線の謎制作者による謎解き論の記事が書かれなくなりました。
しばらくはこの解像度で考えられていたということかもしれません。
2018年の謎解き論
2014年の謎解き論について、「謎」と「公演」は食い合わせが悪いという記事に対して
具体例・実際の成功例を挙げて説明されています。
4年越しのアンサー記事と言えるかもしれません。
この頃のkikiさん(現: piaさん)の有料謎解き記事について、
謎制作者の能力とは?という話について書かれた
など、良い記事が多いので購入をおすすめします。