羅生門効果
羅生門効果(らしょうもんこうか、英: Rashomon effect)とは、ひとつの出来事において、人々がそれぞれに見解を主張すると矛盾してしまう現象のことであり、心理学、犯罪学、社会学などの社会科学で使われることがある。映画『羅生門』に由来する。
黒澤明監督の映画『羅生門』では、作中で発生する殺人事件につき、被害者、被害者の妻、加害者の盗賊が三者三様の証言をして事件の捜査が行き詰まってしまう。真実は杣(そま)売りが知っており3人とも嘘をついていた。
羅生門効果 - Wikipedia
議論の際に
客観的事実に基づかない主観的解釈
人間の知覚や記憶の曖昧さ
自己弁護
利他的/利己的な主張
「議論」に対する動機の違い
などにより矛盾が生じる
前述の
「被害者、被害者の妻、加害者の盗賊が三者三様の証言をして事件の捜査が行き詰まってしまう」
という箇所は、芥川龍之介の原作『羅生門』ではなく『藪の中』に由来する
芥川龍之介 藪の中 - 青空文庫
したがって「藪の中効果」の方が名称として適切かもしれないhatori.icon
シーラ・マリー・オルファノ: 何が本当かどうしたらわかるのか? / シーラ・マリー・オルファノ | TED Talk
関連項目
信頼できない語り手
群盲象を評す