現代の壁
デライト.icon
階層構造などの古典的な構造を超えた情報管理技術の普及面での障害を表現した私の造語hiro.icon
その正体は、一言で言ってしまえば「需要不足」である
そもそも大抵の人が、階層構造に限界を感じるほどの情報を扱っておらず、その必要も感じていない
それだけのことなら漠然と感じていた人は少なくないだろうが、この概念の新規性は、それを現代人の現代人としてのメンタルモデル上の制約と捉えているところにある
デルンをどうやって世に出すかを考えていた2017年頃に概念化した
当時、デルンに最も近い構想規模を持つ二大技術として、テッド・ネルソンのザナドゥ、マイクロソフトのWinFSを挙げていた
どちらも画期的な情報管理技術として注目されていたが、実用化すらままならず頓挫したIT史上有数の、いわば「ドリームウェア」(夢想品)であった
その他にも「画期的な情報管理技術」を謳ったものは大小様々にあったが、どれも一様に大きな成功は収めていない
残念ながらCosenseも例外ではないだろう
この手のツールを作っていると、「使いにくい」とか「分かりにくい」という感想を聞くことが多い
その裏にある、当のユーザーすら気付いていない本音は、「無理に使うほどの必要性がない」とか「理解に時間をかけるほどの必要性がない」なのである
どんなに使いにくかろうが分かりにくかろうが、必要のあるものは無理矢理にでも使われるものだし、実際にそんな例はいくらでも目にしてきたでしょ?
要は、「あったらいいもの」と「なくてはならないもの」の間にある壁の問題である
そしてそれは、「現代」という世界観、「現代人」という人間観、そしてその生活様式に由来する「現代の壁」である
ではどうする
まずは徹底的に敷居を下げてみる
大して必要がなくてもなんとなく使えてしまうくらいに
「ライト版デルン」(Deln Lite)ことデライト(Delite)はこうして開発が始まる
それでも限界は来るだろう
ならば、この技術を必要とする世界観、人間観……つまるところ今我々が捉えている「現代」を超えるような全く新しい時代の枠組み、「新しい大きな物語」(新現代思想)も一緒に提供してしまえばいい
まさに「現代の壁」を突破する、史上最も大胆な需要喚起マーケティングである
そして「ジパング計画」というパッケージができる
このジパングというのは、もちろんザナドゥにかかっている
いわゆる「知のハッピーセット」ないし「イデオロギー定食」である
Whoo!
(としか言いようがない、我ながら)