架空のアサーションエピソード
心理的概念の「アサーション」について例のメンバーが集まって議論が行われています。
各自が成功エピソードと失敗エピソードを出し合い、お互いがお互いに絡み合うことで議論は複雑で芳醇になっていきます。
リプライはリプライ対象行の下にぶら下げてインデントし、末尾に発言者のアイコンが付与されますSummer498.icon
友人に対して「その言い方は少しきつく感じた」と伝えたことがある。
以前なら黙ってやり過ごしていたが、そのときは自分の感情をきちんと表明できた。tsumugi.icon
それって相手の反応はどうだった?関係性に変化はあった?kaede.icon
少し驚かれたけど、「そうだったんだ、ごめん」と返してくれて、むしろその後の会話はしやすくなった。tsumugi.icon
めっちゃ成功例だね…!私は「その言い方は嫌だ」と言ったら、「じゃあ何も言えないじゃん」って返されて詰んだことあるましろ.icon
ましろのやつ、言い方は合ってたと思う。でも相手の余裕とか相性も絡むんだろうなshizu.icon
「こうして欲しい」とお願いしたつもりが、「命令された」と受け取られて喧嘩になったことがある。kou.icon
わかる…こっちは依頼のつもりでも、相手が「支配された」と感じる地雷みたいなの、あるよね不思議ちゃん.icon
「私はこう思う」って主語を自分にするだけでも少し変わるかも。hiyori.icon
でもその技術も、追い詰められてると出てこないんだよなぁ…余裕の問題だkaon.icon
ゼミで「それには異論があります」と言ったら、相手の表情が一瞬固まってしまった。あとから「ちゃんと伝えてくれてよかった」と言われたけど。momo.icon
momoは理性的に伝えたんだと思う。でも多分、相手が“否定された”って感じるときは、内容よりタイミングとか声のトーンなのかも。kaede.icon
「異論」という語自体が重たい響きあるもんね。「ちょっと違う見方もあるかも」くらいに柔らかく言えばよかったのかも。tsumugi.icon
いや、それだと内容がぼやける。アサーションって、相手に伝えるだけじゃなくて「自分の意図を曖昧にしないこと」でもあるし。kou.icon
各々がそれぞれの文から影響を受けて更にエピソードを思い出していきます。議論は幅広くなっていくことでしょう。Summer498.icon
ゼミの話で思い出したけど、「私はそうは思いません」と言ったときに、その場の空気がシン…ってなったのが未だにトラウマ。kaede.icon
それ、私もある。「私の立場ではこう思う」って前置きすれば少し違ったのかもね。momo.icon
前置きの一言って偉大だよね。「今ちょっと感情的かも」とか、「自分の理解が間違ってるかもだけど」って添えると軟着陸しやすい。tsumugi.icon
ただ、そういう前置きを重ねすぎると今度は自信がなさそうに見えたりもするよね。shizu.icon
昔、友達に「いつも待たされるのつらい」と伝えたら、「文句ばっかり言うな」って逆ギレされたことある。ましろ.icon
それ、伝え方というより受け取り手の問題じゃない?アサーションって相手を選ぶなあ。kou.icon
いや、「つらい」って言い方がネガティブに響いた可能性はある。「もう少し早めに来てくれると助かるな」なら違ったかも。hiyori.icon
表現が能動的・建設的かどうかって大きいよね。批判じゃなくて要望になるように。kaon.icon
それ言い換えると「相手を変えようとせず、自分のニーズを伝える」ってことだよね。不思議ちゃん.icon
「自分のニーズを伝える」で思い出したけど、付き合ってた人に「一人の時間も大事にしたい」って言ったら、ものすごく傷つかせてしまって。tsumugi.icon
それって、むしろアサーションの模範解答じゃない?どう伝えても相手が受け止められないことってあるよ。momo.icon
アサーティブに伝える≠関係がうまくいく、じゃないもんね…結果の責任までは持てない。shizu.icon
それでも「伝えなかった場合の後悔」は地味にずっと尾を引くんだよな。kaede.icon
ここで、議論は話し手の問題と聞き手の問題を整理する方向に向かうようです。Summer498.icon
「伝え方」の問題ばかり気にしてたけど、実は「受け取り方」=聞き手の側の構えもすごく重要だったんじゃないか。kou.icon
うん、アサーションの成否って、話し手と聞き手の相互作用で決まるよね。shizu.icon
話し手がどれだけ丁寧に伝えても、聞き手が防御モードだと全部「攻撃」に聞こえることある。kaon.icon
逆に、信頼関係ができてる相手なら、多少言葉が粗くても「本音で言ってくれてありがとう」って受け取られることもある。tsumugi.icon
話し手としては「自分の感情を主語にする」「要求を明確にする」「相手を責めない」の三点セットが基本かな。hiyori.icon
聞き手の側も、「まず最後まで聴く」「内容と感情を分けて受け取る」「反射的に否定しない」ってのが大事かも。momo.icon
あと、「相手の意図を確認する」ってのも。勝手に深読みして自爆したことある…kaede.icon
わかる。私も「そう言いたかったんじゃないんだけど」って後から釈明する羽目になったことある。ましろ.icon
結局、伝える技術だけじゃなくて、聴く姿勢も対話には必須なんだね。不思議ちゃん.icon
話し手のスキル:感情の自覚、自己主張の整理、言語化の工夫
聞き手のスキル:自己防衛の解除、共感的傾聴、解釈の柔軟性
このあたりが揃って初めて「アサーションが成立する」って言えるのかも。kou.icon
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最後に挙げられた問題の切り分けから、話し手として失敗したときのエピソードや聞き手として失敗したときのエピソードが各々の口から語られていきます。
自分が話し手のとき自分が聞き手のときのそれぞれで、失敗したときに自分と相手のどちらに責任があるのか、改善の努力をすべきなのかという問題はいつも悩ましいものです。
各々がその苦悩を思い出しながら、しかし他人のエピソードについては客観的に判断して、議論が主観と客観を交えて絡み合っていきます
昔、自分が話し手で「今の進め方、ちょっとしんどいかも」と会議で言ったら、急に場が凍ったことがあった。kaede.icon
それ、内容じゃなくて“場の空気”への影響を相手が敏感に察知したんだろうね。でも、伝えたこと自体は正当だったと思うよ。tsumugi.icon
うん、「タイミング」か「言い方」かのどちらかを変えれば結果は違ったかも。けど、それって全部話し手の責任なのかな?shizu.icon
いや、聞き手の受け取り力も問われると思う。問題提起=敵意って短絡するのは受け手の課題だよ。kou.icon
私は聞き手だったときに、「ちゃんと伝えてくれたのに、私は冗談だと思って流してしまった」って後悔したことがある。momo.icon
あ、それ私もある。軽く聞こえた言葉でも、後から「あれ本音だったのか」って気づいて焦ったこと。kaon.icon
結局、聞き手も「この人は本気で話してるんじゃないか?」って一回ちゃんと受け止める姿勢が要るんだよね。hiyori.icon
ただ、聞き手側の“気づく力”って訓練で身につくのかな?空気に気づくって結構むずかしい。不思議ちゃん.icon
「気づく」のは難しいけど、「一度立ち止まる」はできるかも。「それって真面目な話?」って確認するだけでも全然違う。tsumugi.icon
一度、「今の言い方きついと思う」って伝えたとき、「じゃあ黙ってればいいんだろ」と返されて、完全に関係が崩れた。ましろ.icon
うーん、それは“話し手が悪い”んじゃなくて、“相手がそう返すしかなかった”ような心理状態だったんだと思う。kou.icon
アサーションって、相手の防衛反応を解除できるかがカギなんだよね。伝えること自体は間違ってなくても。kaede.icon
そのためには「前提として信頼関係があるか」が問われる。結局、日頃の関わり方がベースになる。momo.icon
「自分が悪かったのか、それとも相手が受け取れなかったのか」って、失敗のあとで毎回反芻するよね。kaon.icon
でも結論は出ないことの方が多い。ただ、「次はどうしたらもう少しうまくいくか」って考えるしかない。hiyori.icon
だからこそ、主観で悩みながら、他人のエピソードを客観視することで少しずつ学べるんだと思う。shizu.icon
うん。アサーションは「正しい伝え方」じゃなくて、「関係を整える連続的な営み」なんだなって感じる。tsumugi.icon