拡張自己による直接民主主義
blu3mo.iconの日記より切り出されました
言いたいことをとりあえず並べたが、説明が一部冗長だったりかけていたりするので整理したい
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https://gyazo.com/7d46b865b3d901ab22b35e03b60b3fbf
良い点:
代議員は、バッファ/クッションとしての役割を果たしている
市民の一時的な感情や短絡的思考を直接反映するのではなく、ワンクッション人間を挟んだ方が長期的には全員幸せになる
市民はずっと政治のことを考える暇やリソースがないので、代議員が代わりにやる
悪い点:
投票した代議員が落ちて自分の票が死票になったり、そもそも自分と意見が一致する代議員がいない場合、「自分の存在が議会で代表されていない」という感覚になる
代議制民主主義の良い点悪い点の裏返しなので説明は省くblu3mo.icon
(研究の方で考えている色々なコンテクストを踏まえてこれを考えているので、それを説明せずにこのアイデアが伝わるかは分からない)
自分の中にある「拡張自己」についてのビジョンを書く:
厳密ではない例え:
より厳密には:
機械の腕みたいに、人間がそれを自己の一部として感じられるようなAIエージェント 行為主体感, 身体所有感のような感覚を人間が持てるAIエージェント
「ある程度それを自分だと思える」が、同時にある程度の自律性も持ったAIエージェントを想像している
人間も大まかに制御をするが、具体的な細部の挙動は自律的
ここでは「自己」と「自己でないもの」を明確に分けるのではなく、連続的な概念として捉えている
この仕組みにおいて、AIエージェントは代議制民主主義における代議員と同じ役割を果たしている
面倒な政治ごとを代わりに考えてくれる
プロンプトインジェクションを行って短期的な思考を直接出力させるhackが流行りそうbsahd.icon
これがどう代議員と同じような役割を果たせるのかわからなかった基素.icon
しかし、一人一体のAIエージェントが存在するし、それらからフィードバックが帰ってくるので「自分の存在が議会で代表されていない」という気持ちにはならない
polisとかLLM-mediated熟議との違い:
これは「ある程度自律性を持ったAIを人間が信頼して、そいつに自分を代表させる」という権限移譲の感覚が面白いと思う
polisは、それぞれの人間の能力をツールによって拡張することで、結果的に集団的な意思決定もうまくいく、という発想
ポジションとしては、polis等のデジタル熟議民主主義と、成田的な無意識民主主義の間にあるのだと思う
デジタル熟議民主主義は、100%自己が政治的意思決定を行っている
無意識民主主義は、100%非自己のものが政治意思決定を行っている
別の捉え方blu3mo.icon
さまざまな既存制度において何が民意を代表するかについて考えると
・直接民主主義:全員
・代議制民主主義:代議士
だと思う。
これはそれぞれ、「完全に自己的なもの」「50%くらい自己的なもの」「完全なる他者」が民意を代表していると思う。
それぞれのデジタル版を考えると、
・直接民主主義 → AIや技術(pol.isとか)によって増強された熟議 + 直接民主主義
(ほんとか?)
代議制民主主義 → 本アイデア
・独裁 → 民衆の意思を自動的にAIが収集して意思決定する無意識民主主義(成田悠輔) となるのでは
blu3mo.icon 2024/10/15
全体のシステムの話を持ち出してしまったのでだいぶ抽象論になってしまったが、人間個人の体験として説明することもできそう
自分が頭を使わなくても、「自分と思える存在」が他人と議論をしてくれる
「自分と他人の議論をChatGPTに生成させて眺める体験」、やってみてほしい
うまく立場を伝えられると、自分がいいそうなことを代わりにいうエージェントによって議論が進んでいく
この感覚が面白い
今は雑に ChatGPTを使って試している
が、これをデジタル民主主義システムとして使うなら「LLMによる仮想人格」ではなく、実際の他者を元にした仮想人格との対話をやるべき