国際補助語のあらまし
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第二次世界大戦によって米国が決定的な覇権国家になる前である今からおよそ100年前には、時代の潮流として世界的に万人の第二言語としての国際語・国際補助語が望まれる向きがあった 特定の言語圏に依拠することばは、他の言語圏の母語話者がネイティブと対等に話せるようになるまでの道のりがあまりにも長すぎることから、国際補助語としては貴族主義的すぎるといわれている
実質的な国際補助語の地位が特定の国の土着言語にあることを言語帝国主義という 日本で受験英語がカルト宗教化したのは3,40年前頃かららしい
自分は英語は嫌いではないが、日本人の素朴な英語信者のことを好ましく思っていない かといって類似点の乏しい言語同士の中間的なことばを作成しようと試みたところで、ロジバンのように「どの言語からも遠く、誰にとっても馴染みのない」暗号のようなコンピューター生成語彙になってしまう ちなみにロジバンの例でいえば、単語が専用のアルゴリズムによってコンピューターでgenerateされる仕組みであるため、話者自身で新しい造語をつくることが制限される。
ロジバンはコンピューターによる構文解析がしやすいように生成文法に基づいており(工学言語)、翻訳機などの内部処理における橋渡し言語には向いているが、マンツーマンで話す国際語には向いていない 国際補助語としてこれを行ったのがヴォラピュクだが、こちらは他にも欠点があって話者グループが自然に空中分解した。
創案者が独裁的な決定権を握り、実際に言葉を話す話者自身の手で新しい単語をつくることを許さなかった。度々辞書が改訂され、常に最新の辞書にしたがって言葉を運用することが要求された。
言語は話者自身の手によって、実際に使われることばとして発達してゆくものである。
L.L.ザメンホフはこのことをよく理解していたため、言語としてのエスペラントの最も基礎的な部分は変更不可としたうえで、残りを話者自身の手に委ねた。
本当に基礎的な部分を改変可とすると別の言語になってしまい、話者コミュニティが分裂してしまう。
この点においてエスペラントやElefenは(国家の標準語と同様に)計画言語的だが、その実質は話者が運用する「普通の自然言語」である
一つの時代の区切りとしては、エスペラントが国連における公用語の地位を獲得することに失敗したことが挙げられる 国際的なエスペラント運動の潮流が収束を迎えて以降に発表された計画言語案の中からも、それなりの話者人口に達した国際補助語が現れている
ロマンス諸語やスラブ語を習得する前段階としてこれらの言語をやっておくと習得がよりスムーズに進むことだろう
国際補助語が外国語導入教育としての効力を発揮することは散発的に実証されている もし語彙の多くが覚え直しになることが不都合でなければエスペラントでもよいが。
エスペラントは極限まで柔軟かつ自由度の高い造語能力を備えており、規範的には、最小限の基本語彙から数多くの複合語をつくることになっている
もっとも、実際には英語やロマンス諸語からの借用語が多くあり、これらの中にはただ辞書に載っているだけで用例の乏しい同義語がいくつもある