全然
本来否定語を伴う副詞のはずだったが、近年(いつから?)は単なる強調表現として否定肯定関係なく使われるようになってきている 明治の文豪たちが肯定で使ってる用例があったけど、それも微妙に用法が異なってて結構複雑だったことを知るmtane0412.icon
全+然という文字通りの意味
正しい使い方はなんだろ
「学生の時、足速かった?」「全然、遅かったです。」
こんなかんじ??
これを見ると、下人は始めて明白にこの老婆の生死が、全然、自分の意志に支配されていると云う事を意識した。(羅生門/芥川龍之介, 1915)
全然大丈夫のページにも貼ったけれど、こちらにも貼っておくhatori.icon 「“全然”は本来否定を伴う副詞である」という言語規範意識は、国語史上の客観的事実と反しており、「迷信」と呼ぶべきものであることは、現在では相当程度知られている。筆者は、この規範意識の発生時期はいつか、戦前にまで遡れるのか、という問題について考えるため、先行研究では注目されなかった、戦後を目前に控えた時期である昭和10年代(1935 ~1944)の国語学・国語教育・日本語教育の専門誌における“全然”の使用実態を調査し、当時のこの語に関する規範意識について考察した。