俳諧大要
俳諧大要
第五、修学第一期
初学者の心得として別の事柄にも適用できそうcFQ2f7LRuLYP.iconyosider.icon まず書く
一、俳句をものしたる時はその道の先輩に示して教えを乞ふも善し。初心の者の恥かしがるはかへつてわろし。なかなかに初心の時の句は俗気をはなれてよろしく、少し巧になりし後はなまなかに俗に陥る事多し。
初心者は恥ずかしがらずに詠む
一、初心の恥かしがりてものし得べき句をものせぬはわろけれど、恥かしがる心底はどうがなして善き句を得たしとの望みなればいと殊勝なり。この心は後々までも持ち続きたし。
一、自らものしたる句は紙片に書き記し置くべし。時々繰り返して己の句を吟じ見るも善し、その間に前に言ひ得ざりし事を言ひ得るもあらん。また己の進歩を知るたよりともなりて、一はひとり面白く一は更に一段の進歩を促す事あるべし。
詠んだ句は書き残しておく
後から添削できるかも