人間動物園
概要
チャールズ・ダーウィンの進化論が社会に受け入れられると、人間の社会に進化の段階性を見出す人々が現れるようになった。西欧近代社会を進化の頂点とみなす、この社会進化論はあらゆる人類が同じ発展をすると考える単一的発展史観(進化主義)を取るために、アジアやアフリカの諸民族の社会を「遅れた」「劣った」社会とみなした。そうした中、植民地の諸民族の文化と西欧文明との差異を観察し、帝国主義や植民地経営を正当化するための装置として機能したのが人間動物園である。各地の博覧会で余興として、または植民地経営を誇るものとして行われ人気を博した。 (前略)実際に諸民族の伝統的居住空間を展示会場に作り、そこで人々を生活させ、民芸品の作製や伝統芸能をみせる展示をした。入場制限はあるものの動物園のように必ずしも檻によって隔離されてはおらず、しばしば通訳がおかれたりするなど会話が出来るようになっている場合もあった。 関連項目
特に第1回放送をめぐる騒動・訴訟に関連