井戸浚い
https://gyazo.com/b9c91f428eaf1c9ad771d80bf870559d
なんて言ってるんかなcFQ2f7LRuLYP.icon
https://gyazo.com/5e66ebcac5f3a68b54d4efdabaf7fae3
「井戸浚い」は、江戸時代に行われていた庶民たちの行事の一つです。井戸浚いとは、要するに「井戸の大掃除」のこと。井戸の水をできるだけ出したあとで、底に溜まったゴミを取り除きます。その後、井戸の内側をきれいに洗浄していたそうです。 当時の江戸には、井戸浚い専門の職人も多くいて、毎年7月7日になると江戸中で一斉に井戸の掃除が行われていました。 暦では秋
「なぜ一斉に作業していたの?」という疑問を抱きがちですが、当時の江戸の井戸は地下ですべてつながっていたから。江戸の街にはすでに大規模な水供給用のシステムが敷かれており、近隣の川から上水が引かれる仕組みになっていました。 江戸で暮らす庶民たちは、そうして供給された水を得るための場所として井戸を活用していたのです。
ちなみに当時の井戸は、近隣住民と共同で使ういわば公共施設のようなものでした。このため、当然井戸浚いもその井戸を使う人々が協力して行っていました。「美味しい水を飲み続けるための、年に1度のメンテナンス」と考えられます。
すべての井戸が地中でつながる仕組みであったため、街中の井戸を一斉に掃除しなくてはあまり意味がありませんでした。
水が運ばれる途中に汚れた場所があれば、その先の部分の水はもれなく汚染されてしまいます。住人全員が安心・安全な水を得るためには、井戸システム全体の大規模清掃が必要だったと考えられます。
また、井戸浚いは決して簡単な作業ではありません。だからこそ、年中行事の一つとして一斉にやってしまおうと考えたのかもしれません。 そして「いったいなぜこの時期に行っていたの?」という点ですが、七夕の後にやってくる盆に向けた準備の一つだったという説があります。 きっこうでん(変換不能)と関連があったりするんかなcFQ2f7LRuLYP.icon
また、本格的な夏が到来すれば、伝染病が蔓延するリスクもあります。井戸浚いは、水を介して疫病が広がるのを防ぐための予防策であったとも伝えられています。 江戸時代の水道については井戸ポンプ情報局で、過去にも取り上げていますのでそちらもご覧ください。