マインドワンダリング
マインドワンダリング(mind-wandering)とは、現在行っている課題や外的な環境の出来事から注意が逸れて、自発的な思考を行う現象である
注意散漫状態、空想や拡散的思考を行っているとも言える?hatori.icon
人間は日中の活動時間の半分近くをマインドワンダリングに費やしているというデータがある
後述の論文の参考文献を参照
山岡明奈, 湯川進太郎, マインドワンダリングおよびアウェアネスと創造性の関連
日本社会心理学会 | 山岡明奈・湯川進太郎 ほどほどに気を散らすのが創造的になる秘訣?
デフォルトモードネットワークとの関連も気になるsta.icon
マインドワンダリングのネガティブな側面の例
ネガティブな感情を伴いやすい
あの時ああしていれば...など
目前の文章の理解度が下がったり、講義内容についてのテストの結果が悪くなる
マインドワンダリングのポジティブな側面の例
創造性が高まる?
マインドワンダリングにより創造的な問題解決が可能になる(熟考はむしろそれを妨げる)
マインドワンダリングがもたらす認知的脱抑制による創造性の向上
認知的脱抑制とは、目前の目標や自らの生存とは直接関係しない情報を無視することができない状態
認知的フィルターの1つである“潜在抑制(latent inhibition)”の機能が低下している状態
ADHDを持つ人はマインドワンダリングが生じやすく、かつ拡散的思考を測定する創造性テストの成績が優れている
アウェアネス
マインドワンダリングの対立概念でマインドフルネスの中核をなす
自分の内的・外的環境をモニタリングする意識のレーダー
現在の活動や経験に十分に注意や気づきを払うことのできる能力のこと
思考の収束と発散
精神徘徊