しにもせぬ旅寝の果よ秋の暮
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2024/01/29
しにもせぬ旅寝の果よ秋の暮
大垣
に泊りける夜は、
木因
が家をあるじとす。
武蔵野
を出づる時、野ざらしを心におもひて旅立ければ、
しにもせぬ旅寝の果よ秋の暮
野ざらし紀行
武蔵野を出ての出発のときは「野ざらしになって死ぬとも」という思いでいた芭蕉、そのときには「野ざらしを心に風のしむ身かな」と句を残す
この句は冒頭の野ざらしの句に対応し、野ざらしの身とならなかった旅路をしみじみと思い返している