脱埋め込み
disembedding
via. 『社会学用語図鑑』
意味: 限られた時間と空間にいた人々が、時間と空間を超えた関係性の中に置かれること
文献: ギデンズ『近代とはいかなる時代か』
メモ: 脱埋め込みは再帰性の徹底化をもたらす
解説:
近代以前、人は限られた範囲の空間で生活していた。
そこではその地域のみに通じるローカルな時間の計り方があった。
人々の居場所は、自分たちだけの時間感覚によって成り立つ、ごく地域的な共同体だったのである。
ところが技術の進歩によって、世界全体に共通の時間が生まれると、それまでむすびついていた時間と空間の分離が起きた。
また、通信技術や輸送技術が進歩したことで、遠く離れたもの同士の相互行為は増大した。すなわちグローバル化である。
このように、限られた時間と空間の中にいた人間がローカルな脈絡から引き離され無限の広がりの中に放たれることをギデンズは脱埋め込みと呼んだ。人々が無限の広がりの中に放たれると、それまで自分の行動の拠り所にしていたローカルな習慣や規範、そして価値観が絶対ではなくなる。
必然的に、自分で自分を絶えず更新し続けなくてはならなくなる。
こうして近代は再帰性の時代となる。
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