冬枯れの杜の朽ち葉の霜の上に落ちたる月の影の寒けさ
from 冬と月の歌
新古今、冬、607
題知らず 清輔朝臣 (藤原清輔)
清輔集では「森間寒月」
冬枯れの森の朽ち葉に置いた霜の上にさす、月の光の寒けさ。
「の」のつらなりがいい
視点がすすすとクローズアップしていく
冬になって葉の枯れた木になった森、その足元の朽ち葉、更にその上の霜、そこに指す月の光、その寒けさ
最後だけが「物」でなく「寒けさ」という目に見えぬものを指すのも良い
目によるクローズアップとの対比