中動態
中動態
態(voice)の一種で、能動態、受動態の仲間。
動詞の表す行為がその行為者自身に及ぶ場合にとる形態的特徴のこと。
中動態は純粋に意味に基盤を持っている。
他の態との対比
態
能動態
動詞の主語が、目的語に及ぶ行為の動作主である場合
動詞は能動態に置かれ、その文は能動文となる
「ポールはジャックを蹴った」
受動態
文の主語が、実際には根底の文の能動動詞の目的語である場合
動詞は受動態に置かれ、その文は受動文となる
「ジャックはポールに蹴られた」
中動態・中間構文
文の主語が、同時に、動詞の示す目的語であれば、それが行為の動作主であろうとなかろうと、動詞は中動態に置かれる。
中動態は、ギリシア語にもあるが、フランス語では、次のものに対応する。
代名態。
Paul lave Paul. → Paul se lave. (ポールはポール自身を洗う → ポールは体を洗う)
Paulは主語であり、目的語であり、また動作主である。
動詞の自動詞形。
Le rocher bouge. (岩が動く)
岩は主語だが、必ずしも行為の動作主ではなく、この場合の中動態は、受動態に近い。
歴史的には、ギリシア語の受動態は、中動態から出たものである。
二重目的語をもつ代名動詞形。
Pierre se cire ses chaussures. (ピエールは自分の靴を磨く)
動作主は、その行為を別の目的語に及ぼすが、それは自分自身のためである。