グレイグー
グレイグー(英語:Grey goo、もしくはgray goo、グレイ・グー)とは、自己増殖性を有するナノマシンが、全てのバイオマスを使って無限に増殖することによって地球上を覆う世界の終焉を想定した架空の事象。エコファジー(英語版)(「環境(生命維持環境)を食べる」の意)という事象の一種である。
自己複製機械自体は、もともと数学者のジョン・フォン・ノイマンが提唱していた。そこからグレイ・グーという事象を想定し名付けたのは、ナノテクノロジーのパイオニアであるK・エリック・ドレクスラーで、1986年に発刊した著書「Engines of Creation」の中でのことであった。2004年に彼は「『グレイ・グー』という言葉が、一度として使われない事を祈る」と述べている。この用語は、科学雑誌「オムニ」1986年11月号にも取り上げられ、一般的に知られるようになった。
自然界においては天敵が存在して均衡が維持されているものの、既存の生態系に属さないナノマシンであれば起こる可能性があるとされる。一方、増殖に必要な資源やエネルギーを環境中から取り出す事は容易ではないため、単なる絵空事であり、杞憂に過ぎないとの意見も散見される。
グレイグー - Wikipedia
灰色・グレーの「grey」と「gray」の違い | ネイティブと英語について話したこと
関連項目
ナノテクノロジー
ナノテクノロジー - Wikipedia
自己複製機械(自己増殖機械)
自己複製機械 - Wikipedia
分子アセンブラ
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プログラマブルマター
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クレイトロニクス
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スマートダスト
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ユーティリティフォグ
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自己増殖するナノマシンvs女子高生のSFサバイバル、井上智徳「真夏のグレイグー」1巻 - コミックナタリー