#inajob の試しに録音してみた talk96: なぜものづくりを趣味にしているの?(ゲスト: kotauchisunsunさん)
https://open.spotify.com/episode/20ghdHbLs2IuTl2Kw2j68n
https://creators.spotify.com/pod/show/inajob/episodes/talk96--kotauchisunsun-e31be01
LISTEN
今回のエピソードでは、ものづくりが趣味のkotauchisunさんをゲストに迎え、彼のエンジニアとしての経験や個人開発の取り組みについて語ります。また、稲城さんとkotauchisunさんの昔の仕事仲間としての関係性も振り返ります。エピソード内では、ものづくりを趣味として楽しむ理由について、kotauchisunさんが自身の経験や考えを共有します。特に、技術の普及や自動テストの重要性について意見を交わし、ものづくりの楽しさを再確認します。kotauchisunさんとともに、ものづくりへの愛情や動機について深く掘り下げます。技術と自己表現が交差する場所で感じるワクワクや確認の重要性についての議論も展開されます。ゲストのkotauchisunさんは、ものづくりを趣味にする理由や、その過程での所有欲や創造的なプロセスについても語ります。特に、電子工作や3Dプリンターを使った実践的な作業が、技術者同士の交流や自己表現にどのように寄与しているかについても触れています。ものづくりに対する情熱、技術的な側面、そして子育てによる時間の制約についても語られています。
増刊号
ゲスト kotauchisunsunさん
https://x.com/kotauchisunsun
kotauchisunsun - Qiita
FaceVTuber
ブラウザだけでVTuberみたいなのができるWebサービス
kotauchisunsunさんとinajobのなれそめ
ためろくの感想 from kotauchisunsun
モノづくり愛の話
前回
#inajob の試しに録音してみた talk95: 仕事がなくてもやることをたくさん詰め込むと忙しい
今回はGemini2.5 Pro(Experimental)inajob.icon
ポッドキャスト「ため録」#96:旧交を温める「あの人は今」企画
ポッドキャスト「ため録」トーク96の開始
今回の企画:「あの人は今」
趣旨:かつて親交があったが最近連絡を取っていなかった人物との対談
ゲスト:元同僚エンジニア kotauchisunさん
対談開始と準備
挨拶
収録スタイル:メモを見ながら進行(inajobはHackMD、kotauchisunはGoogleドキュメント)
inajobの方法:HackMDに話したいことのメモを準備
kotauchisunさんの経験(YouTube出演時):Googleドキュメントに記事紹介やガジェットスペックを記述
共通認識:「話し始めてから調べるのは大変」事前準備が大事
自己紹介・関係性(馴れ初め)
両者の関係性の概説
出会い:2015年、新卒kotauchisunさんとOJT担当inajob
OJT当時の記憶と印象
inajobの視点
inajobの第一印象:「この子は自分で勉強できそう」「割としゃべれるエンジニアだな」
OJT指導:「釈迦に説法」は避け「好きにやっといてください」スタイル
研修内容:プログラミング基礎(PHP?)、共同開発の注意点等(名刺交換などではない)
kotauchisunさんの視点
OJTで受けた指導:課題制作、チーム開発(GitHub等)、プレゼンテーション
OJT後の交流と互いの認識
ハッカソンへの共同参加
kotauchisunさんの能力(inajob評):企画力、フルスタック実装力(受け狙いか実用かはともかく)
inajobの感想:「なんか似たやつが来たな」
入社当時のkotauchisunさんのinajob観
入社前のイメージ:「inajobさんみたいな人がいっぱいいる」と思っていた
入社後のギャップ:「意外と普通?」個人でのものづくり活動は思ったより少ない
kotauchisunの気づき:「最初に 見つけたギークを親と 思っていたのかもしれない」
当時のinajobの自己認識と環境認識
会社の多様性:エンジニア以外もいる「小さな社会」
自己効力感:「実用性とか置いといて面白いことすると偉い人にも印象に残る」感覚
OJT担当拝命の背景推測
社内コミュニティと相互認知
社内:「お前は俺か」的な、同質のギークコミュニティも存在
互いの活動(ハッカソン等):「あいつやっとるな」と見え隠れ
kotauchisunさんの成長(inajob視点):良い友人、VRなら彼の方が詳しい
関係性の変化(疎遠へ)
疎遠になった理由:kotauchisunさんの転職、コロナ禍、inajobの子育て・出向、コミュニケーションスタイルの違い(inajobは個別連絡少なめ)
経過:段階的に連絡を取らなくなっていった
今回の再会とゲスト依頼
きっかけ:inajobのサバティカル休暇企画でkotauchisunさんを思い出す
事前交流:非公開での雑談で「やっぱりこんな感じだな」
出演快諾への感謝:「いいね」「こんな話だったらできます」
再会後の感想:「別に普通に話せたなー」
結婚報告エピソード
kotauchisunさんの記憶
話題の経緯:OJT同期内で「inajobさんが結婚したぞ」と話題に
結婚報告:「市役所に結婚報告のプルリクエストを投げたらアプルーブされました」(SNS投稿)
inajobのコメント
inajob共感:「エンジニアっぽい報告の仕方をしたね」自分も家庭内Slackとかやってみたい
ITエンジニアが結婚・子育てでやりがちな異常行動
kotauchisunさんの感想
「こういう報告の仕方をする人も少ない」社内では珍しいスタイルで印象的
補足:kotauchisunさんによるinajobの動向確認(X/Twitterで「何作ってらっしゃるんだろうな」)
kotauchisunさんの活動とアウトプット
inajobから見たkotauchisunさん:ハッカソン、バズるQiita記事、FaceVTuber開発などアクティブ
FaceVTuber:「(当時としては)早い時期に出したね」「届くべき人に届いて遊ばれてるな」
記憶の秘訣:「人は顔より作ったもので覚える」(inajob)から、アウトプットで記憶が強化される
kotauchisunさんのアウトプット観の変化
過去(若い頃)
意識:「キャリアのために発信力つけなきゃ」
目指す記事:「子供科学新聞」のように難しい技術を平易に、エンタメに振る
現在
現在の執筆:「外受け考えず好きなこと書く」→「なんで全然バズらない」メモ状態
それでも大事:「インターネットってそういうのがちゃんと転がってることは結構大事」
変化の自覚:書くものの質がだいぶ変わった(特にここ1-2年)
現在の技術的興味・スキル
kotauchisunさんの悩み:「今自分がどこにいるのかわからなくなってきた」専門性がぼやけてる
inajobから見たkotauchisunさんのスキルイメージ:XRの人? マルチな印象、「何か知ってるかも」と聞きたくなる
スキルの類似性?:「一つの技術特化より最新技術をちょいちょいかじるポインター持ちタイプ」(inajob自己分析と比較)
kotauchisunさんの経験と自認する得意分野
XR経験:約4年(Unity等)、でも「ハッカソンに出る分には困らんかな」程度
得意なスタイル?:プロダクションコードよりプロトタイピング、面白み加味したものづくり?
実は得意な分野:「一番得意なのはテスト駆動開発・自動テスト」
得意になった背景:「来る日も来る日も手動テスト」→「コード書きたいでやんす」→ 自動テストへの渇望
当時の壁:自動テスト黎明期(Jenkinsやっと、Dockerまだない、CI/CD不安定)で上手くいかず
転機:転職先で初代サーバーサイドエンジニアに →「ここなら自動テスト周り全部組めるぞ!」→ 技術力アップ
転職の動機の一つが聞けたのが良かったinajob.icon
人生の資産の話
話のきっかけ:OJT時代にkotauchisunさんが「1日何行書けるか」計測していた
当時のinajobのフィードバック
コードの書き方への言及
社会人の収入と生涯年収の話(コード行数との対比で)
inajobの指摘(当時):「僕ら1行あたりいくらでお金をもらってるわけじゃないしね」
inajobの現在の考え方
inajobの持論:「最強のプログラマーの最強の貢献はコードを書かないこと(技術的判断)」
本音:「でも、プログラミングはしたいな」
両者の感想
kotauchisunさん:「(inajobさん)あんまり変わらないな」
inajob:kotauchisunさんの記憶の中の「inajob.iconのクローン」との比較が面白い
ポッドキャストの感想(kotauchisunさんより)
なぜ聞いたか:「ゲストに呼ばれたけど、どんなテンションで話せばいいかわからない…」雰囲気掴むため
聞いてみたら:「雑談って聞いて自宅RAID構築の話するとは思わないじゃん!」技術話多くて驚き
inajobの「雑談」とは?:「理系大学生がサークルでワイワイ話してる」感じ?
ポッドキャストの正体:ノンジャンル技術寄り日記
安心:「この辺の話していいんだ、なら何でも喋れるわ」
inajob像:ポッドキャストでも記憶通り、「ものづくり×子育て」の掛け合わせに納得
ものづくり愛
核心的な問い:「なぜ、あなたはものづくりをするのですか?」
inajobの動機分析
動機①:【確認したい】「これ、本当にできるの?」「手元にあったらどうなるの?」
例:iPhoneのメモ帳 - 使って初めてわかるスーパーでの買い物メモの便利さ
信念:物理的な「もの」があるってすごい大事
関心の変遷:Webサービス → モバイル/IoT/電子工作(作ってみないとわからん世界)
動機②:【所有したい】ブラックボックスを理解して「本当に自分のもの」にしたい
欲求:「作るための知識(レシピ)」を含めて欲しい
例:ゲームボーイ - 買って終わりじゃなく、壊れたら直し、改造できるレベルで所有したい
動機③:【自己表現】:現在は「確認」が主だが、その方向性も認識
kotauchisunさんの動機分析
動機④:【勘を確かめたい】「この技術でいける?」自分の技術的見立ては正しいか(仕事でのリスク回避)
動機⑤:【楽しみたい】作ること自体がエンタメ、「これ作ったらどんな気持ちになる?」
例:「全米が泣いた」なら俺も泣きたい、的な外的な力で感情を動かされたい欲求
例:FaceVTuber - 安価な機材でVTuber体験ができる世界はどう面白い?自分の感情は?
動機⑥:【自分を知りたい】作ってみて初めて気づく自分の「思い込み」や「偏見」
動機⑦:【所有したい(最近)】
対象:懐かしいもの、壊れていてもいいから手に入れたい(例:AIBO)
最近の興味:レトロなポケカメに最新カメラを「魔改造」で埋め込みたい
障壁:レトロゲーム高騰!ポケカメ中古3800円で断念
エンジニアの特権認識: 新しい体験を「世界で初めて楽しめる」立場
共通テーマと変遷
マッシュアップ文化
時代の変化:昔はWeb APIの「マッシュアップ」で新しいものを確認
今は電子工作、3Dプリンタ、AIなどがマッシュアップの素材
背景:API公開下火、簡単な組み合わせは枯渇
未来:新技術(MCP, AI等)による「技術マッシュアップしやすい世界」再来?
両者の共通点:ハードウェアへの接近(3Dプリンタ、基板設計など)
ものづくりとおっさん化
共通の悩み?:「おっさん」になると、ものづくりからフェードアウトしがち
実感:「高専時代の仲間も、やっぱりものを全然作らなくなっちゃう」
inajobが30歳の頃にはもう周りに作ってる人はいなかった?
なぜ作らなくなるのか?:マネージャー化、子育て(時間不足)、他の活動への注力
それは「フェードアウト」ではなく、別の場所への「フェードイン」
続けるには?①:【発信する】「探しに行かないといない」から、自分も発信して繋がりを保つ(ブロードキャスト型コミュニケーション)
意識の変化:「ちゃんとしたもの」思考 →「何でもいいから作ったもの発信してたら偉い!」
続けるには?②:【失敗談を活かす】「失敗したエピソードの方が貴重」、人の役に立つ
inajobの実践:基板製作記事で「こういう間違いをしてこう誤魔化した」を公開 → 「そこが読みたいんじゃない?」
発注の壁:「基板設計間違ってたらゴミが積もるだけ…」なかなか出せない
打開策:「間違えたこと自体がコアバリューの記事を書く」、失敗しにくい設計をする
発信スタイルの今昔:昔はテキストサイト/ブログ(デイリーポータルZ風)、今は動画(TikTok/YouTube)で技術詳細隠しエンタメ消費型へ
でも見たいのは:エンタメだけでなく「裏はこうなってんだよ」「魔改造の夜」的な技術の面白さ
最大の壁:「時間がないんだよな、子育てしてると」
対談終了・締め
対談内容の充足感:「話したいことは話せたかな」
kotauchisunさんへの感謝:「ありがとうございます」
今後の関係性への期待:「互いに様子を見つつ、面白い話ができそうだったらまた呼んでみようかな」