教養2.0
ヨーロッパの伝統的教養観は上流階級同士の社交界において洗練された振る舞いや会話を楽しむ能力、およびそれに必要な知識や文化的素養であった。バルダッサーレ・カスティリオーネの『宮廷人』(it)がその規範とされている。
中国では科挙の権威を軸として、四書五経を学ぶことや漢詩に通じることが教養とされていた。
日本では古代中国の影響を強く受けるかたちで四書五経や漢詩は伝統的に重要視されてきた。やがて日本独特の諸文芸や和歌がこれらと並ぶようになった。文人画などの絵画を自ら描くことも教養の一部を担っている。
じゃあ、現在や未来の教養とはなにか。
価値観が多様化、文化があらゆる人に開かれたいま、
理想の教養とはあらゆる文化を理解していることなのだろうか。
(教養のこの解釈は聞いたことがないし、そう思われていないと思う。みんな世界が狭い。)