スポーツ毒親
島沢優子
『
スポーツ毒親
』
#2022年
#文藝春秋
ジュニアスポーツ
や中高の部活動における「
毒親
」──指導者の暴力、虐待を肯定したり、子供を恐怖でコントロールしようとする親──の問題を明るみにした一冊。
著者がバレー、バスケ、ゴルフ、サッカー、野球、柔道など様々なスポーツ現場での問題を長年にわたって取材した成果が出ている。
全国大会
の魔力=
勝利至上主義
が子供から楽しみを奪い、親も指導者も追い込んでしまう。
厳しく叱りつける指導は短期的には有効だが、長期的には
報酬系
を破壊して子供を萎縮させてしまう。
やる気スイッチ
は自分で押すしかない。
末次由紀
『
MA・MA・Match
』で描かれたように、子供の習い事と適切に距離をとれない親は家庭そのものを崩壊させてしまう。