メモを集めてもノートにはならない
ikkitime.iconメモを集めてもノートにはならない
デジタルノートの技法
Evernoteが提示した比喩としての、「ノートをまとめたものがノートブック」という呼び名がある。とはいえ、別にEvernote社がこの誤解を生み出したわけでも、広めてしまったわけでも、まあなかろう。
その瞬間に、自分にだけ意味が通じればいい、「書きつけ」としてのメモは、時間がたてば自分でも意味がなくなっていくし、
重要な箇所のみを機械的に抜き出せば、前後の文脈を失ってしまう。
rashita.iconinboxに放り込まれるのは基本的にメモなので、それをドラッグして別のノートブックに移動しても、それがノートにはならないという点が、あのツールが抱えている使用上の問題ですね。使い方の問題でもあるわけですが。
ikkitime.iconあの時点では、「デジタルノート」というものが(実質的に)なかったので、みんなにその初モノを使ってもらう上で、既存のものを比喩として使うことはしかたなかったし当然でもあったと思う。「デスクトップ」とかと同じ。
むしろ、(著作権があったのかもしれないが)「ファイル」「フォルダ」という言葉を単純に踏襲せずに、ワンライブラリ・複数端末、という姿にみんなを導いたってことは言えるんだと思う。
(「実質的に」⇒紙Copiとかなんとか、調べたら先行するものはあったのかもしれませんが……)