GTDの「プロジェクト」が一番広いプロジェクト
GTDはタスク管理の文脈におかれ、その内部に「プロジェクト」という用語を持つ。 一方で、タスク管理とはまた異なった分野としてプロジェクト管理がある。重なる分野で同じ用語が使われるのは非常にややこしい。 GTDのプロジェクトは、達成するために複数のステップを必要とするものであり、プロジェクト管理のプロジェクトは、(管理を必要とするくらいに)大きな企画の進行である。この二つの乖離は極めて大きい。そして、ビジネスパーソンの名前空間で一般的なのはプロジェクト管理のプロジェクトの方である。 しかし、より原理的に見てけば、GTDの「プロジェクト」の方がモデル的である。
GTDのプロジェクトは今日何かをやり、明日別の何かをやり、という2ステップで終わる小規模なものすらもプロジェクトになり、しかもそのすべてが「自分」のリソース管理で完結するので、プロジェクト管理的な(Redmineを必要とするような)大げさな話にはならない。 一方で、プロジェクト管理のプロジェクトも、そのサイズをどんどん小さくしてけば、極限としてGTDのプロジェクトにたどり着くだろう。よって、GTDにおけるプロジェクトの扱いに習熟しておけば、プロジェクト管理におけるプロジェクトの扱いにも習熟できる期待が持てる(少なくとも、その勘所の片鱗は掴めるのではないか)。
逆に言えば、プロジェクト管理におけるプロジェクトの扱いは、極小の(GTD的)プロジェクトが複雑化・巨大化・長期化したもので(人類史を振り返ればそう見立てられるはずだ)、特にその技能がプロフェッショナルとして専門知化したものであると言える。
ただし、一般的に知名度が高い方が、下位の概念であるというのは、言葉の流通においては極めてややこしい事態を生じさせるだろう。
GTDにおける「プロジェクト」(抽象度大)
プロジェクト管理における「プロジェクト」(知名度大・複雑さ大)