アウトライナーの役割的定義とは何か?
アウトライナー、アウトライン・プロセッサといった呼び方がなされるツールは、機能的な定義は比較的たやすいが、「何のためのツールなのか?」「何をなすためのツールなのか?」という役割定義を与えることは難しい。 少なくとも、「アウトライン」を作るツール、というのではあまりにも弱いだろう。テキストエディタを、「文章」を書くためのツールと表現することに似た弱さがそこにはある。
あるいは、ワード・プロセッサの語感を響かせて、「アウトラインを処理して、何かを生み出す装置」とも言えるが(以前WRMで触れた)、これも一般向けの説明としては説得的とは言い難い。
rashita.icon的には情報の構造を扱うツールというのがしっくりくるが、それでも「プロセッサ」的語感がそこに欠落している点は否めない。そうした語感がなくてもよいならば、構造的ノートツールと汎用性が意識される呼び方は可能であろう。
情報の構造を分解し、また組み立てるためのツールという言い方も間違いではないが、「ではそれを通して何をするのか」までは明らかにならない。
構造を扱う以上、並列されるべきツールはテキストエディタではなく、むしろパソコンのOS(ファイルシステム)であることは間違いないが、しかし「思考のOS」という呼び方は、人にとってあまりにも理解が違い過ぎて、これまた説得的とは言い難い。
はたして、アウトライナーとは「何のためのツール」と言えるだろうか。どういう表現を使うことで、このツールの本質(と呼べるものがあるにして)を表現できるだろうか。