Hello Kitty展 ―わたしが変わるとキティも変わる―
https://gyazo.com/1334511dee9e45dd78317986f33c3858
あんまりいうことないかなと思っていたけど、だんだん話が膨らんできた。
博物展での展示というのも大きいか?
美術館と博物館をわけるのは日本独自だが、逆に言えば日本語なら分けて考えることができる。
しかし、年代別などではなく、かなり「映え」を意識したものになっている 実際、壁に敷き詰められたキティグッズはよかった。
こういう敷き詰めってぬいぐるみとか、そういう少女趣味系文化に共通している気がする。
スーパーフラットはどうよ
画の情報量はあっても資料的情報は少なかった。
展示最初の文章にもあったが、キティはキャラクターの世界ではなくこちらの世界に来るタイプの珍しいキャラクターだ。
キティは工業製品をメディアに選んだ故かもしれない。
世界観を重要視しないという世界観
「こちらに来る」というのを「浸食作用」と考えた
ドライヤーやテレビがキティ製品になることで形ごとかわる
https://gyazo.com/cbca2b0dede1fc64afdc92d722e7b9ed
この右下がドライヤー。もはやドライヤーの形をとどめていない。
これを巨大化したものも出口付近にあった。
昔の製品であってもキティ製品であることで、現在展示できる程の強度を保っている。
薄い固定電話、ブラウン管、ポケベル、電話帳
電話帳なんか再利用されてないからわからない人も結構いたんじゃないのか
自分も祖母の家になかったらわからなかったと思う。
工業製品という文脈から抜け出すという方が正しいかもしれない。
キティは「浸食」によって製品の時代性を消す
であれば、資料的ではなく色やテーマに合わせて製品をまとめて展示するというのはよい選択なのかもしれない
そもそもシリーズとして発売されることが多いためある程度はまとまっていたというのもある
とはいえキティ製品を並べるだけで日本の50年の文化史になっただろうし、それを見たくはあった。
キティは本当に変わったのだろうか。
客層は8-9割女性だったけど、年齢層はかなり幅広かった。
変わらないからこそ愛され続けるのでは
しかし、この展覧会を見て、キティの変化に着目していないというのは意味不明すぎる
途中の映像でもキティがいかに様々なものに変身したかが流れる
この映像めっちゃよかったな
製品だって、どれだけ多種多様にキティを届けたが語られている
変わったのは何か
売り方、現れ方が時代によって、ターゲットの年代によって変わった
つまり、「浸食」の仕方が変わったのだ
「浸食」は需要する私たちの世界に沿って変わる
だから「わたしが変わるとキティも変わる」
私たちが変わるたびに、キティは何度も新しい形でこちらの世界にやってきた。
2024年11月1日(金)〜2025年2月24日(月)