ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ
https://gyazo.com/6755fca6be69fa71723235e340c320e3
昨日見に行った。あの時代のあのアートシーンに接触しながらパーソナルに密着した表現を追い続け、怒りをはじめとした負の感情と向き合いながら98歳まで生きるための術ともとれる作品群。切実な内容だが、どこか冷静というか分析された表現だった。立体が大きくてかっこいい。 グロテスクな見た目の作品が多く、不気味ということもできる空間で、怒りや不安の感情の中に入っていくような感じだった。 しかしながら「赤い絵具」で血のように見えるからと言ってグロテスクなわけではないのかもしれない
男は血を見慣れていない
生まれたばかりの子供もかなり「肉塊」のような気がする。
そして泣いている
しかし愛し守るべき存在として知覚される
ヒステリーは女性だけに現れるわけではないという作品もあった
当時の社会の状況を考えるとかなり女性に対する無理解はあったのだろうと思う
陰茎を模した彫刻が吊られており、これに≪少女(可憐版)≫というタイトルがつけられていた たしかに女の子なのかもしれないと思った。
ホログラムをつかった絵画があって、とてもすごかったけど、とはいえホログラムという技術がすごすぎて上手く作品をとらえられなかったような気もする もっとホログラムは流行るべき
個人的には抽象的なパターンでつくる絵が印象に残っている
ジェネラティブアート的
結構Twitterでは賛否分かれていたのでどんなもんかなと思っていたが、若干グロテスクなぐらいで普通の回顧展だった。
大事なのは1911年生まれで2010年まで生きたことだと思う。激動すぎて、今の価値観では図りにくい部分がある。 作品の強さによって巻き起こっていると思うので、客観的に見てもいい展示だったんだろうな。
2024年9月25日(水)〜2025年1月19日(日)
ちなみに森美術館の通称はMori Art Museumから、MAM(マム)。