国語での活用ポイント
国語科授業での「考える」を、シンキングツールで見える化してみませんか?
私たちが「考えて」ということばで求めているのは、物の分類や構造化などから、自分の新しい物の見方や意見を作ることではないでしょうか。
シンキングツールは「今の考えを見える化」して、新しい考えを作るための道具です。考えが見えるようになれば、自身での再考や他者との協働がしやすくなります。
シンキングツールでもっと言葉と向き合い、「考える」活動の新たな地平を、みんなで切り開いていきましょう。
シンキングツールを使った国語授業って、どんな感じ?
国語の学習活動や流れを見える化してみました。
[https://gyazo.com/c2f5554bf46f737a5ad853e051e941f6
「創造的・探求的な思考力を身に着け、予想できないこれからの社会で力強く生きていく力をつけよう!」という目的のもとアクティブラーニングが進められ、授業の在り方・教材の工夫は大きく変化しました。
https://gyazo.com/b89eb39eefde6bef23bbef824f7503b5
シンキングツールはその「創造的・探求的な思考」を助けるためのものです。
国語においては読解する文章がすでにありますから、「シンキングツールの活用」は、読解内容のまとめや、考えたことを表現する場面での使用が多いように思われます。
つまり、文中の疑問について筆者の主張を読み取り考える過程で「新たな考え」を生み出す活用が多いです。
発散と収束って何?
https://gyazo.com/94d1961fc06995e267182e7270c218a8 https://gyazo.com/0b1642ed3b7aa4b7d9e22700c1a66d41
シンキングツールには大きく「発散」と「収束」と呼ばれる二つの活用法があります。
シンキングツールを活用するにあたっては、
「今行おうとしている学習活動が 発散”であるか、“収束”であるか」を意識することが重要です。
「発散」:生徒により多くの情報を意識・認識させる活動
「収束」:集まった情報の中から必要なものを選択・順序だてをさせる活動
授業の中では、この「発散」と「収束」が「発散⇒収束⇒発散⇒収束」という風に連続することになります。
また、実際にシンキングツールを活用してみると、「大きな発散⇒大きな収束」の場面と、授業の“ある場面”で完結する「小さな発散⇒小さな収束」があることに気づきます。それらがうまくつながり、「計算用紙としてのシンキングツール」が「パフォーマンス課題」と連動した時、想像以上の新しい気づきや考えが生まれるのだと実感します。
何よりも、
「まずは使ってみる」
「あれ、この活動はワークシートよりもシンキングツールのほうが良いかもしれない」
「ここは逆にシンキングツールよりもワークシートを活用したほうが学びにつながる」
といったように、授業の幅が広がることを感じます。これを機にぜひ、先生の授業も幅を広げてみてはいかがでしょうか。
シンキングツール活用のヒント・あるある国語科話
①「読むこと」とツールの相性
先生の読みありきで進めると、シンキングツールが単なるワークシートになる。というかもはや指名でいい。
シンキングツール:自分の考えを作り出すための思考の方法を示す、いわゆる計算用紙。
思考の方向性を誘導する。
ワークシート:先生の求める読みに至るまでの道筋を示す地図。
行き着く先「読み」まで誘導する。
2つを「何のために」「どう使うのか」がポイントです。
②いわゆる「一般的な読み」をまるっきり手放したくはない
生徒には考えてほしいけど、全て自由というわけにはいくまい。
国語科教員として作品を扱う上で手放したくない「読み」もある。
不変と流行の、不変部分。どうバランス取る?
∟「中心人物が行って帰ってくる間に成長する」
どう変わるかは、ある程度決まった読みがある。
変化の過程をそれぞれの視点で考えさせる(生徒に読みを委ねる)のにツールが使えるかも!
▼イメージ ピンクでシンキングツールが登場する。
https://gyazo.com/5365fe432ba4b361ca65683250c7573d
③ツールのアレンジ利用は慎重に
アレンジは禁止ではないけど、コンセンサスをとって使うことが大事。
先生の思惑でアレンジしすぎると、その授業用のシートになる。
「考える」は教科・科目を超えるという点を忘れてはいけない。
④授業案の改善に!自分への質問コーナー
シンキングツールを授業で使うときに、以下で見直してみると無駄のない授業になります。
https://gyazo.com/158b39f51f39ca833c778fcbcfb2025c
表現活動ごとの授業事例(青文字がリンクです)
科目ごと
校種別授業案リンク
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