池袋で一人暮らしを始めた感想
部屋探しをして契約するまでの顛末は 部屋探し体験記 に書いたとおりだが、2020年の2月1日に契約・入居し、なんやかんやで約4ヶ月が経とうとしている。おおよそ実家の荷物も新居に移し終わったので、ここいらで新生活全般の雑感を書いておきたい。 部屋編
駅から徒歩10分圏内、築浅・RC造・5階・バストイレ別・独立洗面台・2口コンロ・オートロック等々、基本的なスペックについては妥協せず、若干予算を上げて契約に至った。予算を上げたとは言っても、周辺の他の物件より部屋が広かったというのもあり、相場を考えると平均程度、もしくはやや安いレベルなのではないかと思う (というか、そう思いたい) 。
住み始めて思うことは、まず何より築浅サイコーということ。築浅の物件だと基本的に設備が新しいし、断熱性が高く、また独立洗面台の物件も多い。あと当然ながら綺麗。もし次引っ越すことがあったら次も絶対築浅の物件にしたい。他の設備としては、トイレのウォシュレットもあるし、引き戸を中途半端なところで止めてしまってもちゃんと閉まる機構とかが付いている (最初は知らなくて立て付けが悪いのかと思った。気づいたときは感動した) 。敷地内にゴミ集積場もあるので、ゴミ袋を抱えたまま近所を歩かなくとも良い。毎週のことなので、地味に大事な点。
元が綺麗だと生活していても綺麗なままにしようとする意識が働くので、掃除へのモチベーションが高まるというのも良い。収納もそこそこあり、メインの居室も十分に広く、都内でこんだけあれば一人で暮らすのに十分なんじゃないかと思う。結果的にコロナ騒ぎなどがあり、ここ1ヶ月間ほどはほとんどの時間を部屋で過ごしているが、広めの部屋にしておいたおかげでそれほどストレスもない。これが狭い部屋だったら厳しかっただろうなと思う。直感で契約した俺GJ。
あとから気づいた悪い点としては、風呂の追い焚き機能がないところや、自炊を始めたら案外キッチンが狭かったなどがあるが、基本的にはシャワーで済ませているし、キッチンも工夫次第でやれないこともないので、まあ些細な点であるかと思う。もし借りるんじゃなくてマンションを買う、みたいな話だったらこの辺もちゃんと考えたいけどね。
池袋編
何はともあれ池袋である。部屋を出て徒歩10分で世界第3位のターミナル駅。これはさすがに強い。弱点は新幹線が通らないくらいで、どこにでも行けると思う。まあコロナ期間は意味ないんだけどね。
交通の便を差し引いても、基本的に駅前になんでもあるし、普段の生活で困ることはない。近所にもスーパーが3軒ほどあり、気分で日によって別の店舗を利用している。ただ、いわゆるファミリー向けのスーパー (西友とか) は線路を渡って東口側にしかないので、気合の入った買い物をしようと思うと少し足を伸ばす必要がある。正直、近くに西友とかマルエツとかほしい。代わりにまいばすけっとが3個くらい消滅しても許す。
北口周辺は都内有数の繁華街であり、はっきり言って治安は悪い。使う道を選べば風俗店の目の前を通るような道は避けられるが、それでも夜の雰囲気はあまり良くない。ドンキもあるしね。ただ、それがめちゃくちゃディスアドバンテージかというとそこまででもなくて、家の近くまで来てしまえば閑静な住宅街だし、中国人住民が多いのも、おかげで本場っぽい中華料理屋が近くにいっぱいあると思えば悪くない。
そもそも住むエリアとしては池袋を検討したのは近くにオタクの知り合いが多かったり、大学時代にバイトしてたベンチャーが西池袋にあった関係で土地勘があったり、というのがあったが、住み始めた以降も特に街に対するイメージみたいなものは変わっておらず、期待通りと言った感じ。
北口エリアで特筆すべきは豊島清掃工場の煙突の存在である。周囲が人口過密エリアであるために、この煙突は都内の工場煙突の中でも最も高く、高さが210メートルほどあるという。サンシャイン60の展望台高さが226メートルであるというから、それに並ぶ高さであると言える。煙突であるがゆえに見た目は細く、夜になると赤い航空障害灯が煙突の形で浮かび上がるその光景は異質であり、特に周辺の低層住宅街から見えたときなどは独特の景観を作り上げる強烈なランドマークとなっている。池袋の駅と自宅との間を行き来すると自然とこの煙突が目に入るので、めちゃくちゃ脳内に刷り込まれていると思う。新海誠の作品に出てくる塔のモデルだったり、スタァライトの星摘みの塔のモデルだったりするらしいので、無意識下に惹かれて今の土地に住み始めたという可能性すらある。
家事編
長らく「お前は絶対に生活力がないだろう」「一人暮らしには向かない」と言われて育ってきたが、普通にできる。なんなら、自分のペースでやれるのでストレスがなく快適。上で書いたとおり、元が綺麗なので綺麗なまま保とうとするモチベーションもあるし、スティック式クリーナーやらスクラビングバブルやら、一通りの掃除グッズも用意したのでほどほどにやれている。洗濯はたしかに部屋干しが面倒ではあるが、これも週1回程度の頻度でやればいいだけなのでそこまでの負荷はない。
いちばん自分で意外だったのは自炊の頻度である。これはコロナの影響も多分に大きいというか、ほぼコロナのせいなのだが、大部分の食事を自炊で賄っている。一通りの調味料や器具が揃ってからは調理自体もそれほど苦ではなくなってきたし、レシピ通りに作れば基本的にウマいものが作れるので最高。努力に対する対価がハッキリしている。上達の要素もある。ハマらない理由がないのではなかろうか。世間の人々はこうやって生活を楽しんでいるのだということを知る機会になった。
家具編
★ベッド
入居当日に手配した。同僚の薦めで無印の脚付きマットレスにした。過ごす時間を考えたら寝心地も大事なので、いちばん高いポケットコイルタイプにした。寝具はニトリで一通り揃えた。文句なさすぎる。十分。というか、実家時代はぺらっぺらのマットレスで寝ていたのでむしろ入居直後は寝心地が良すぎて落ち着かなかったレベル。寝具も合わせて3万円ちょい。
★ラグ
フローリングの上で1日過ごしたら足腰が痛くなりすぎたので導入。ニトリのやつ。4000円くらい。値段の割に十分すぎる。ふかふか。
★ローテーブル
ニトリのやつ。1000円ちょいくらいだったような。安すぎ。
★TV台
ニトリのやつ。いちばん安い価格帯のは流石に安っぽかったのでちょい上のやつ。それでも8000円くらい。
★ソファー
友人からカリモクの2人掛けソファーを譲ってもらった。ただし革は破れている。
★折りたたみデスク
自粛期間が始まった直後、ローテーブルで仕事したら腰がすぐに死んだので導入。ソファーに腰掛けるとちょうどいい高さに調整して使っている。決して良くはないと思うが毎日仕事しても問題ないレベルには快適。4000円くらい。
★珪藻土マット
ドンキで1000円ちょいで買ったやつ。ちょっと小さい。でもすぐ乾く。
★PCモニタ
DELLのUSB-Cで接続できるタイプのものを買った。23,000円ほど。MacBook Air/Proの場合、USB-Cから給電もされるためマジで便利。これ以外考えられない。