経済学部の概要ページ
「彼を知り、己を知れば百戦危うからず」推薦入試においても、志望学部に詳しくなり、自分が学びたいことと結びつけることが非常に重要となります。
ここでは東京大学経済学部がどのような学部なのか、推薦入試ではどのような形態を取っているのかの概要情報をまとめています。また、重視しているポイントや傾向を分析し、解説しています。
経済学部まとめ記事
経済学部二次試験突破のポイントをより詳しくご覧になりたい方は下記のリンクに飛んでください。
経済学部ってどんな学部?
経済学部は統計や理論を学ぶなどやる事は知っているが、なんのための学部なのかを理解している人は少ないでしょう。東京大学経済学部のホームページから、経済学部がなんのために存在し、どのような理念を掲げているのかを見ていきましょう。
学部長のお言葉には、経済の構造変化や技術革新などの激動の時代を生き抜くためには「社会や経済の変化を的確に把握し,その先を見通す力が不可欠」であると書かれています。それは神秘的な予知能力ではなく、 「多くの人に説明できる、そして納得してもらえるものでなければならず、経済学や経営学はこうした意味での予兆を検知するツールを提供する役割がある」そうです。
つまり、先の見えない激動の中で将来を展望する道案内となるのが経済学なのです。理論やデータを追ってこの先どうなるのかを予測できる、学問的ツールを使いこなす力は消費者や経営者、政策立案者など全ての人に必要です。
求める学生像
東京大学の募集要項には以下のように書かれてあります。
いずれかの分野において卓越した能力を有し、その才能を生かして、 新しいビジネスまたは社会の枠組みを創造しようとする高い志を持つ学生。
つまり、自分の専門分野を持ち、そのフィールドで民間の立場から、企業やNPOなどの組織を立ち上げたりする人を経済学部は求めています。
教育方針・目的
経済専攻
経済専攻では、理論、統計、政策、歴史のジャンルを超えた幅広い総合的知識をもち、国際的競争力・発信力をもつ人材を養成することを目的としています。
マネジメント専攻
マネジメント専攻では、日本の強みである「現場の力」に根ざした企業経営を行えるビジネス・エリートを養成することを目的とする。
推薦入試入学 者に対する教育方針
それぞれの学生の才能を生かすために必要な、経済社会の複雑な諸現象を体系的に理解する能力を養成します。
と募集要項に書かれてあります。
やはり、学生の才能を重要視していることが伺えます。
一次試験
一次試験の書類選考では、あなたの志望理由とそれまでの活動を証明する書類の提出が求められます。
志望理由書の問い
(1) 東京大学経済学部を志望する理由、高等学校在学中の活動成果、大学卒業後の自己の将来像について 記述してください。(上限1000字程度)
(2) 高等学校入学以前に、1に書いた内容に関連すると思われる事項があれば、入力してください
(受賞歴、海外滞在歴や得難い経験など、上限400字)
一次試験の分析
志望理由書では、あなたがなぜ東京大学経済学部を志望するのか、また、どこから来て(在学中の活動)何をするのか(自己の将来像)を問われています。ここでしっかりと、自分の特定の分野において優れている才能をアピールすることは欠かせません。そして、才能とビジネスを結びつけて考え得る事も必要です。
二次試験
面接
経済学部の面接は30分から60分です。面接では数学的問題を出される「口頭試問」と「一般面接」を行います。志望理由書に記載している質問以外のものも聞かれるケースが多く、時事的な質問、学問に向かう姿勢などの質問についても行われます。
内容
口頭試問
受験生は「数学系課題」が課されるAグループの部屋と、「経営系課題」が課されるBグループの部屋に振り分けられます。その振り分けは1次試験における出願書類の内容により決定されていると予想される。
口頭試問中は受験生自身が悩んでいるとヒントが与えられたり、「そうそう」「それだよ」と相槌を打ってくれれたりするため、面接官の反応で回答の方向性があっているのか、良好な回答ができているのかを掴めます。
一般面接
口頭試問を終えると、間髪を入れずに一般面接がはじまります。まず3分間ほど時間が与えられ、志望理由についてのプレゼンテーションが求められたという体験談が多いです。その後は
「なぜ東京大学の経済学部なのか」
「自分が提示した問題は、いかなる点で問題といえるのか」
「東京大学経済学部を卒業したあとにどのような進路に進みたいのか」
といった、自身の構想について深堀する質問が行われ、将来のビジネスモデル・研究構想ついての弱点について、教授に指摘された受験者もいます。
教授は何を見ている?
募集要項に書いてあるように口頭試問試験はあなたの課題遂行能力を試す試験であり、計算力を見たいわけではありません。そのため、ゆっくりと時間をかけて問題を解決しようとすることが大切です。たとえ、すぐに計算ができなくても、やり方がわからなくても大丈夫です。教授はあなたの諦めずに課題に取り組み、成し遂げようとする姿勢を評価します。
全体の傾向
圧倒的女子率。経済学部は学部内で女子が少ない事により、学部の多様性を促進しする方法、そして、一種のアファーマティブアクションとして推薦入試で女子を優遇していると考えられます。受験生の中には、自分と同じ控え室にいた受験生6人のうち5人が女子であり、一次試験を突破した受験生は圧倒的に女子比率が多かったといいます(初年度の傾向)。
法学部のように、自分の問題意識について真っ向から否定する質問をされるケースは少なく、受験生自身も「そこまで圧迫と感じることはなかった」と述べています。
経済学部はグローバル化が進行する中で活躍できる人材を求めているため、英語力は非常に重視され、高い英語資格を持っていた方が合格する可能性は高いです。
経済学への関心は大切で、ある程度の基礎知識は持っていると経済へ強い関心を持っていることを示す事ができるのでおすすめです。
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