論理の楼閣
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from 京都の平熱
論理の楼閣
──そして極めつきは、学問。この地は〈論理の楼閣〉として哲学のみならず、物理学でも生物学でも、独創的な発想を自慢とし、それらにひどく肩入れしてきた。中でも哲学は戦前は独壇場といえるもので、西田幾多郎、田辺元、高山岩男らがいわゆる「京都学派」として哲学界に君臨した。三木清、下村寅太郎、谷川徹三といった傑物を関東に送り出していた。