社会階層とそこで身につくグリッドみたいなメモ
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とってもお金持ちの家に生まれた人に「子どものころの机、1枚目みたいなのだった?」って質問したら、「いえ、2枚目みたいなやつです」って言われて、人生ってのは厳しいなと思ったよ。そりゃそうだよね、お金持ちは知ってるもの「使いやすい机」を…。
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ちなみに、僕が実家を出て極貧生活に入った時に買った机はこういうのでした。「カネがないから安くて使えるものを必死で探す」と「育ちがよい」は、究極的に同じ結果をもたらすところがあります。そりゃそうだ、「知ってる」と「必死で模索する」の到達点は同じなのだから…。
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お医者さんに「何故自分が医学部に受かったと思うか?」って質問したら、「子どもの頃から、祖父の代から受け継がれるクソデカいシンプルなワークデスクを与えられていたから」ってのも味わい深かった。これは「モニタがデカくて2枚あったから」とかと同じですね。
育ちが悪い野心家は、「なんとか金持ちの装備にカネかけずに追いつきたい」と工夫する、結果として「なんとなく与えられたから使ってる」金持ち勢よりノウハウ化に長ける。育ち良い勢は金がある限り、「知っている良いもの」を使う。そう、「中流層を的確に狙う罠」が存在するってわけです。
「育ちの悪い層の罠」「育ちの良い層の罠」、どっちもあります。更に、「量販店に行くと売ってる子ども用机を漫然と買う中流層を的確に落とす穴」も当然あります。何が幸福なのかなんて、終わってみないとわからないものですね…。
ハイパー金持ちロイヤル血族に生まれたやつが、おれの「マジで金がなかったので仲間とアパート借りて、リサイクルショップで机と本棚買って、椅子はゴミ捨て場で拾って来た」経験を「羨ましい」という。それは紛れもない本音で、確かに僕は「恵まれていた」のだろうと思うところもある。人生は厳しい。
「おまえは教わった通り良い道具を使っているが、漫然と使っている上に、それぞれの道具が持つ意味を理解していない」って説教してたら気づいたんだよね、「こいつ、学ぶ機会を与えられてないんだ」ってことに。「育ちの良さ」もちゃんと人間に罠を仕掛ける。おそろしい。
「机はオフィス用品の叩き売りで買ったやつが一番いい、500円だ」まで探し回る経験、「マジでカネがない」以外の理由ではまず出来ないし、その経験は高級机を選んで使うのにもちゃんと活きるんだよね。「生まれつき与えられたものは、見えるようにならない」、怖い罠だ。
ロイヤルファミリー出身者に「おまえの経歴は羨ましい、俺には与えられなかったものだ」と言われるたびに、「ものすごくムカつくけど、その通りだね。おれには学習の機会があった」と答える。ものすごくムカつくけれど。
「育ちの良さ」ブーストは大体30代半ばを迎えるころに尽きる、一方で「育ちの悪さの呪い」は20代を必死でコンプレックスまみれで過ごせば、30代半ばくらいで解除されてくる。このあたりで見事なまでに逆転現象が起きているのをよく見かけるね。人生は、残酷だ。
一方で、「学習には机と椅子が必要」すら学べないやつもいる。オシャレカフェでバカ料を払って効率の悪すぎる勉強を続けるやつもいる…。人生は、本当に残酷だ…。
中間は悪だけど、そこに学ぶ機会が残されているみたいな状況?