ピエール・ブルデューのハビトゥス
public.icon
1. 過去の蓄積の重要性
2. 無意識的な実践の重要性
ブルデュー以前の社会学では、「人間は行為の目的をまず描いて、その実現に向けて手段を用いる」と解釈されていた
そこでブルデューは以下の点を指摘する
目的が主観的な要因だからといって、優先権を与えるべきではない
そもそも、目的や手段は自然発生するわけではない
むしろ、目的や手段は過去の蓄積からうまれる
つまり、目的と手段は資本という同一の要因がある
たとえば、大学入試で頑張っていい大学に入学して、いい職を得ようとすることを考えてみてください。ブルデューはこの点に関して、この行為は自分の可能性はどの程度か、自分にふさわしい場所はどこか、という漠然的な感覚に基づいていると指摘しました。