デリバティブ
public.icon
古代ギリシャの哲学者ターレスは、ある年、天文学の知識をもって翌年のオリーブが豊作となることを予見し、オリーブの絞り機を借りる権利をあらかじめ買っておきました。
その翌年、ターレスの見込みどおりオリーブは豊作となり、オリーブ搾り機の需要は拡大し、借入料は上昇しました。
そこでターレスは、オリーブ絞り機を約束どおりの値段で借り入れ、自分が借り入れた値段より高い値段で人々に貸し出すことで、大きな利益を手に入れたといわれています。
わかりやすいtkgshn.icon*2
日本に目を転じてみましょう。
時は江戸時代、大阪は堂島。米商人たちの間で、米の売買価格を収穫前にあらかじめ決める取引(「帳合(ちょうあい)米取引」とよばれます)が行われていました。
米の価格というのは天候、天災などの要因で常に変動します。米商人たちは、その価格を安定させたいと考えたのです。
そして、この帳合米取引によって、あらかじめ米の売買価格を決めておくことで、思わぬ相場の乱高下が起きて損をするかもしれない、という不安を取り除くことができたのです。いわば、米商人たちのリスクヘッジです。
さらに、米の値上がりを見越して買い付けておいたり、米の値下がりを見越して売り付けておいたりするなど、取引を利用して利益を狙う参加者も現れました。
現在のデリバティブの1つである先物取引の原型ともいえる取引が、18世紀の日本で行われていたのです。
いっぱい種類がある
https://gyazo.com/9672f4c8e4667915ca8fc20e8ec40ed2
将来における売買の約束のことを指す?