ツキの法則
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「数字と確率を弁えてるけどギャンブル大好きな人」が書いた本があるんだけど、そこではむしろ「あれもこれもと張るのは負けに行ってるようなもん。少なく絞って潔く張る方が良いぞ!」と勧めてたりするんですよ。これは私も持って無かった視点だったので、普通に感心してしまった。 というのも、大数の法則が働くので、薄く広く貼るほどリターンは期待値に沿った挙動をしやすくなるからですね。ご存知の通りギャンブルというのは胴元の取り分があるので期待値は必ずマイナスであって、だから「広く浅く貼る」というのは「負けの確実性を高める行為だ」という理屈です。 慣らして考えると、期待値はマイナスに収束していく
薄く広く貼るほどリターンは期待値に沿った挙動をしやすくなる だからこそ、1回目で大きくかけることで利益を得られる可能性が大きくなる
読んでみた感想など
それにしても株とかって確実に世界は加速してるから資本主義的にはブラさない方が儲かって、(プラスサム)胴元がいる賭け事は期待値デフォでマイナスだからワンチャン狙うのが正義か。 /icons/hr.icon
# ツキの法則 「賭け方」と「勝敗」の科学 (PHP新書)
### Metadata
- Title: ツキの法則 「賭け方」と「勝敗」の科学 (PHP新書)
### Highlights & Notes
「確実に負ける賭け方」とは、やや専門的に言えば「分散を小さくして、できるだけ大数の法則の効果の顕在化を促進
教育を充分に受ける機会に恵まれなかった人々、そしてその結果として所得レベルが平均より低い人々にその傾向が強い。だとすれば、この広告の犠牲になっているのは、社会的弱者であるとも言えるので
胴元よりプレイヤー側が有利になる、すなわちプレイヤーが賭けた金額を一〇〇とすると一〇〇以上の金額がプレイヤー側に戻ってくる(これを「期待値が一〇〇%を超える」という) ことが起こりうる。これがブラックジャックの「プロ」が存在する理由で
現在、カジノ側は「プロのカードカウンター」とみなした人物をカジノからお引き取り願うことが
オッズを作るのはカジノと契約したプロのハンデ師であり、このハンデ師は日本の場合とはやや異なり、大がかりでシステマティックなやり方でハンデを作っている。野球を例にとると、チームの先発投手は言うに及ばず、チーム全体の状態、球場、天気、場合によっては先発予定投手と当日の審判の相性までコンピュータに入力され、決定さ
プロのギャンブラーではない。ちなみに一日一〇時間以上三〇日間フルに働いて、月収三〇万~五〇万円という世界だそうで、たいへんだなあと
- ラスヴェガスならどこでも見かけることのできるギャンブル種目(期待値が固定されたもの) で、最も期待値がよいのはクラップス(二倍オッズ) で、期待値は約九九・五%で
期待値が九五%を割ると大数の法則によるマイナスの効果が早く出現してくることがわかっていただけただろ
勝ち負けのことを考えると、競馬で「何点も抑える」という行為は、勝っても旨味がなく、負けたときの金額が大きくなる賭け方で、統計学的には先ほどの「回数を増やす効果(大数の効果)」だけが増大し、それに伴い「マイナスの効果」が早く出現して
実社会のギャンブルにおいて、まりえのようなリズミカルな金額設定を行なう人はあまり
最初少しずつ賭けていて、最後に大きく賭けるやり方は、これまでの議論から見て、大きな勝利を手にする可能性の高い賭け方であることがおわかりいただけるものと