Antifragileっていう本がバランスすること、自然・不自然について書いてる
public.icon
本のタイトル
https://gyazo.com/97aad812c56cf83e68b0a4e54d72cacf
著者
評価
★★★★★(満点が5)
ショペンハウェルがいう感じのめっちゃ良い読書だった。まだ読み切ってないし、下巻もあるらしいので結構楽しみ。
本の要点
長期的にみて「安定」とは、進化する仕組みのあるもの
「脆さ」の概念の反対して、反・脆弱性(Antifragile)という概念 「脆弱」…平穏を求める。
「頑健」…何事にも動じない。
「反脆弱」…無秩序を成長の糧にする。
「(過去を元に)問題を予測する」という概念の危なさ(脆さ)
福島第一原発の事件は、建設同時では最悪の状況に対応していたが、あの結果を招いた
その当時に「最悪だったもの」を参照すると、それを超える状況が起こったときに対応できない(文中では「ブラックスワン問題」という言い方が使われている)
裁判官がAIではないのは、ミクロで見るとブレるけど、マクロで見ると機械での判定より多様性を担保して”正しい”判断ができるから 筋トレとかそう
ワクチンもそう(一時的にウィルスをもしたものを体内に取り込み、免疫をつけることを目標とする)
共通点は前回の刺激に耐えるように、前回よりもより強くなるっていう概念
逆に、無菌室とか、スタートアップスクールとかはうまくいかない
仕組みから違う、反脆さの反対になる概念
無菌室(現実世界は菌と共生しているのに、わざわざなくすとバリアが弱体化する)
スタートアップスクール(所詮生存バイアスの世界で、それがうまく働いてるリスクテイクの世界でリスクを取らないのは大企業に行ってくださいという感じ) 「トレーニング」とは、ストレスに対する反脆さを利用して、利益を得ることにほかならない。
後述するけど、ストレス・報酬のマネジメントはめちゃくちゃ大事
鬱とかもそんな感じ
そのために時間軸で成長するスポーツとかおすすめ、趣味は大事
仕事は時間軸に比例して成長することを約束できない(スタートアップとかは特に)
本を読んだきっかけ
このツイートに即発されて、
ここ最近の世界を見ていると、安定 = 静止 ではなく、安定 = 振動 であると特に思うなど。
こんな感じのツイートをしてみた、
鬱とかはストレスが過多な状態
尚且つ、回復する時間が足りてない状態に起こる事象
直近でみると大きな変化だけど、その変化は大きく見ると安定のために必要な要素
結論、時間軸で満足度・達成度が比例するようなものをサブに持ちつつ、メインは不安定なのを折り込んでおくのが大事 https://gyazo.com/3ee963938b1a46c659574dfe2a93bf24
鬱は直近ではダメージがあるけど、引いてみると、大きな揺れ返しの一部にしかすぎないのであんまり気にしなくていいみたいな感じではある。だけど、たまたま人生の大きなフェーズで発生しちゃうと不可逆的な感じになってしまう可能性はあるので、時間軸で比例するような成長をするのがいいっぽい。 だから成長曲線のスコープが違う複数の趣味とか勉強とかするの大事。複数の線を持つことで打ち消すことができる。 そこで良い感じの本をおすすめしてもらったのが、この本を読み始めたきっかけ
タレブの反脆弱性(上)の一読を薦めます。
「安定とは何か?」というのは、深津さんもRTの後(空リプ)で言及してくれてる
波に漂うヨットは、「沈まず浮き続けてる」という視点では安定だけど、「位置座標」は不安定。「足場」という視点では超不安定。そんな風な、同じ概念がレイヤーで矛盾することもあるなぁと思うなど。 どんな人に薦めたいか
ルールをこの世に作っていく気概の全ての人
概念系をやりたい人
鬱になりたくない人
自己成長をしたい人
ミスしたくない人
次に読みたい本
ちくま出版からでてる、「フラジャイル 弱さからの出発」
多分同じ感じのことを書いてると思う