エラスティックリーダーシップ
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2024/08/20時点ではすでに絶版となっており新規では入手が難しい
借りて読んだけれど本当は一家に一冊あってもいいのではないか
本書ではチームのリーダーとして最終的に自己組織化チームへ導くためのステップを刻んだ
バス因子はチームの自己組織化は阻害する
サバイバルモードにいるチームは時間の捻出ができない、リーダーが時間を作り片付ける課題を指示することから始まる
またリーダーはサバイバルモードでのみ権力を行使する
メンバーの行動変容が動機づけられたあとでの権力行使は次善策
ゆとりを作ってやるべきことやるということに集中させる、障害を取り除く、などなど
学習モードへの移行
学習は谷の繰り返し、学習スピードの中には停滞がある
繰り返しの中で"宿題"の提示は重要、次に獲得すべきスキルはなにか
コミットメント言語の習得もここでしておきたい
自分の制御化におけないものにはコミットメントしてはいけない
自己組織化
クリアリングミーティング、理解はしたがパッと具体的な場面が想起できなかった
影響パターン(別書籍からの引用: インフルエンサーたちの伝えて動かす技術)
権力行使をせずとも影響パターンを洗い出すことで他人の行動変容を促すことができる
誰かの主要な振る舞いを変えるように影響を与えたい場合、変化にまつわる6つの影響力をまとめようとある
table:影響パターン
個人 個人レベルの能力
個人 個人レベルのモチベーション
社会 社会レベルの能力
社会 社会レベルのモチベーション
環境 環境レベルの能力
環境 環境レベルのモチベーション
簡易的な表組みではわかりづらいが、TDDに抵抗するメンバーの架空チェックリストは以下
table:例
個人 能力を持っている。彼らはt_wadaのTDDワークショップも受けていた
個人 彼らと話してTDDをするのは好きだと分かった
社会 問題ない
社会 できるだけやりたい
環境 *CI/CDができる予算がない
環境 *TDDによる単体テスト実施をしようとするとマネージャが時間をムダにしているという。
品質が劣化してもリリースが早いことがメリットのように扱われる
リーダーが仕事すべきは*の箇所
障害を取り除く動きである
後半はエッセイが多く印象に残ったのは
13章、おそらく技術的な問題ではない
技術的なスキルがないのでできない、ではなく、スキルがないと避難されるという心理にになっているのが問題かもしれない
17章、学習を通して導くということ:チームリーダーの責務
チームリーダーシップとは、きみがエゴや自尊心を捨てて、外に出て誰かを助けられるようになることだ。効果的にチームをリードするのは、1週間に70時間開発をしているようなハードコアのロックスター開発者じゃない。効果的にチームをリードするのは、堅実な技術リーダーであり、堅実な社会リーダーだ。
19章、考えを改めよう:あなたはチームを作っている
「私が今することは何か」という難しい問いに直面したときに従うべき原則は、いつでも「チームを自己組織化に近づけ、彼らが自分たちで問題を解決できるようにするにはどんな手があるか」でなければならない
サバイバルモードではそのモード解除がミッション
学習モードではバス因子を取り除き自分たちで問題を解決しようとしはじめ自己組織化までに至れるようにする
自己組織化モードでは物事を確実にこなしチームが落ちたときは是正できるようにする
23章、見守り、尋ね、敬意を示す
自己組織化チームはある程度のところまでしかいけない
外から見ている人だけがチームは木ではなく森を見ているかを確認できる
チームがメタ認知できるようになって初めてシンの自己組織化チームとなる
また、日本版のみのエッセイで公開されている記事もある