第六十七回:Tak.さんと「こう書けばいい」と「実際に書く」ことの違いについて
第六十七回:Tak.さんと「こう書けばいい」と「実際に書く」ことの違いについて ライフハックニュース
『How to Take Smart Notes』
『メタファー思考』
「こう書けばいい」と「実際に書く」との間の天地の差について(Tak.追加)
アウトラインを作り上げるのと、内容を実際に満たすのはまったく違うレベルの作業である、のように表現することもできるでしょう。アウトライン、つまりこの章の中にはこういう項目をこういう順番で書いていくぞという流れはよくわかっているのです。しかし、実際に肉付けし、膨らませてみると何かが違う。
いちおう書き進めてはみるのだけれど、どうもしっくりこない。アウトラインを眺めているときには気付かなかった引っかかりが気になる。しかたがないので、最初から読み返して文章を整えてみる。何がおかしいのかよくわからない。でも何かがおかしいことはよくわかる。
当然ながら、そういう状態というのは気持ちがすっきりしません。どこかに何かが引っかかっている。それを見ないふりして完成させちゃうこともできるのかもしれないけれど、それをやると絶対に後悔する。なのでもう一度最初から読み返して考える。悩む。
執筆のアウトラインは点、文章の書き下ろしは線
執筆はリニアには進まないし、全体の構造が一つのアイデアの発見で変わってしまうのでナチュラルプランニングではうまくいかない
完全な目次案が事前に必要ならば、先に書いてしまうやり方
粒度が違うと、性質も異なる
小さい構造物でうまくいくやり方が、そのまま線形に拡大するわけではない
執筆のプロセスにおける発見こそが、一つの醍醐味