技術者倫理とチャレンジャー号爆発事故
1986年1月28日
チャレンジャー号爆発事故
技術者倫理のきっかけになる事件
スペースシャトルが打ち上げから1分くらいで爆発した事件
フロリダで打ち上げ
全員死んだ
ブースターロケットのジョイント部分にOリングという部品が使われている
ゴム製
ずっと使っていると劣化し、弾性を失う
温度が低くなると固くなり、弾性を失う
モートン・サイオコール社製
NASAがお得意先
教科書172ページ
ロジャー・ボイジョリー: ロケット工学専門のエンジニア
ロバート・ルンド: 技術担当の副社長(CTO的な?)
ジェラルド・メーソン: 上級副社長(SVP)
1985年1月24日
事件の約1年前
気温12℃
ロジャー・ボイジョリー
Oリングの温度特性に気づく
1次Oリングが破損していた
2次Oリングはかろうじてくっついてた
当然上司やNASA報告される
クリアされるまで発射延期をお願いした
1986年1月27日
発射日は寒波がきて、-8℃であることが報じられた
NASA
既に何度か延期されている
なんとか国民に良い格好したかった
NASAとモートン・サイオコール社は緊急でテレビ会議をした
MT社は危険性を訴えた
NASAは反発した
12℃での破損は根拠が十分でないとした
実験数が少ない
中には12℃以下でも耐えたケースもあったりした
最終的に経営者幹部による投票によって決める必要があった
ジェラルド・メーソン「そろそろ、技術者の帽子を脱いで経営者のの帽子をかぶりたまえ」とロバート・ルンドに詰め寄った
ここでゴネて次にNASAから契約を切られたら、MT社が潰れる
安全性と利益を天秤にかけてはならない
結果、発射することになった
このすったもんだは宇宙飛行士に知らされなかった
もし知らされていたら…?
1986年1月28日
打ち上げた→死んだ
つまりこの事件は、警告がありながら決行され、皆殺されたという事件
議会で証言したロジャー・ボイジョリーはMT社を解雇された
アメリカのエンジニアは会社よりも学会への帰属意識が高い
アメリカにおける学会は、日本医師会のように政治的な力を持つ
シティコープビルの危機の例と比較する
どちらも安全という観点からスタートしたが、結果は正反対だった
違いはどこにあるか?
ルメジャーには意思決定する権力があったが、ロジャー・ボイジョリーには無かった
組織の大きさが違った
ボイジョリーは組織の中のエンジニアだった
1年もあったのになんで止められなかったか
上に訴えるのは不発だった
私なら…リークかなぁ
ありとあらゆる出版社に実験データ諸々投げつければ…?
あるいは乗る予定の宇宙飛行士に頑張ってコンタクトをとる←難しそう
そもそも国家プロジェクトでリークをするのが難しい
死んでも無理だろう
優先すべきは公益
英語の技術者倫理の教科書とかだと、内部告発すべきだとされている
正規のルートでなんとか修正できない
差し迫った危険がある
そして割と大きな確率で発生する
etc...
ロバート・ルンドの立場ならどうするか
なぜNASAのエンジニアは反発したんだろう
逸脱の常態化
東海村のJCO臨界事故は↑の連続
日本にも内部告発者保護法が一応ある
↑役に立つんか?