【4/4】参加者とのディスカッション(テラスタ「02」渡辺斉さん)
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参加者とのディスカッション
分けないまちづくり(多様性・寛容性)
ポートランドのお話の中で印象的だったのが、商業施設も公共施設もあり、低所得者も高所得者もごちゃまぜに暮らすという「分けないまちづくり」をやっているということ。それは新発田の街並みに似ているように感じた。新発田のまちは、江戸・明治・大正・昭和がごちゃまぜになっているが、それが新発田の面白さ。
また、今回のテラスタのような場に、中学生や高校生が参加するようになればと思う。30代以上だけでまちづくりを考えるのではなく、若い人たちにも参加してほしい。その際には、また渡辺さんにお話をしていただければと思います。
「混在」や「ミックス」を戦略として持っていくのは大事なこと。これからのまちづくりでは「多様性」や「寛容性」がキーポイントになってくるのではないかと思います。
新発田の民間がやるべきこと・行政がやるべきこと
重要なのは、故郷に対する愛着や誇り(シビックプライド)をどう取り戻していくか。やる気がある人達を伸ばしていくことが大事だと思うのですが、行政はそのような芽を潰してしまう。「出る杭」が多い地域が輝いているように思います。
あとは、活気がある街には、みんなが集まって語り合う「サロン」がありますね。かつての小布施であったり、由布院であったりとか、いつも誰かいてワイワイガヤガヤ話をする場があった。サロン的な場がまちなかにできると良い。そのような場からクリエイティブなアイデアが生まれてくる。
新潟県内では、十日町で青木淳さんという有名な建築家がリノベーションをしたところ(十日町ブンシツ)がサロン的な場になっている。また、上越市では、高田世界館の向かいに、町家小町という明治時代に建築された町家を再生した建物が活用されている。村上は、吉川さんが町家の再生に取り組んできた。
シビックプライド
ヨーロッパの田舎はうまいと思うのだが、小さなまちの人たちが非常に生き生きとしている。シティホールがあって、商店街があって、大道芸人がいたり、コンサートをやっていたり、市が行われていたり。数千人のまちでも、それくらいのしつらえになっている。それは、長い歴史の中で作り上げてきた都市の舞台装置が機能しているのではないかと思います。もちろん、郊外に行けば大規模なショッピングセンターもあるのですが、街の人に話を聞きますと、「あのおばあちゃんのチーズを俺たちが守るんだ」というシビックプライドがあるんですよね。「ちょっと高いんだけど、あのチーズをみんなで守っていこうぜ」という思いがある。サッカーも、ワールドカップより都市対抗の方が圧倒的に盛り上がる。
ヨーロッパの広場に代わる場のデザインとしては、日本では「道」が重要になるのではないかと思います。かつて江戸時代は、「道」は多様な空間だった。今では自動車のための空間になってしまいましたが、昔は道が祭りの場であり、商業の場でもあり、多様なコミュニティの場になっていた。そのような使い方が考えられると面白いのではないでしょうか。
新発田では「みんなで守ろう」というものがあるか?
スギサキのアイス(笑)。
そのような議論をしていく場を作っていくことが大事。
昔は、新発田の餃子は特色があったように思う。新発田側もとても良い。お城もある。また、会津街道沿いの米倉集落なども魅力がある。
責任回避のまちづくりになってしまっているのでは?
ポートランドはリノベーションの仕方が上手だなと感じた。歴史的なものを活かしながら、構造を保ちながら、より素敵にしていく。日本のまちづくりは責任回避のまちづくり。責任の所在がアメリカと日本では違うところが根源にあるのではないか。
おっしゃるとおり。成熟度が違う。日本は、なにかあると過剰に反応してしまうが、大人のまちになる必要があると思う。たとえば、オランダでは着衣水泳をさせるが、子供たちがたくましくなるための術を学ぶという点で、日本も学ぶべき。
3.11についても疑問に思うところがたくさんある。1000年に1度の災害に対して、あのような防潮堤を作る必要があったか。ハードで対応すべきだったのか。伊達政宗以前からある集落が災害危険区域に指定されて住めなくなってしまったが、「それでも住みたい」ということで抵抗して頑張っている人もいる。行政の過剰反応だと思う。災害危険区域になると、建築許可が降りるなくなる。1000年に1度の災害はハードではなく物語で対処していくべき。三陸地域では、神社が無事に残っているケースがあるが、我々の時代が作ったものが壊れている。利便性、効率性、経済性という考え方をベースに作られたものが壊れている。広島の豪雨災害も、本来は開発してはいけないところが開発されていた。昔の地名を見ると「蛇」とかの名前がつけられていて、昔の人は住まない。謙虚に自然に学ぶということが教訓ではないか。新発田は、完全エコロジカル都市としてのメッセージを出しても良いのではないか。
県職員が地域の中で役に立てるようになるためには、どうすればよいか
今までの固定観念を打ち破ってやらなければならないが、できていない。地域の歴史を見て、どういう部分が魅力に繋がっているのか。色々な人達と話をしていく必要があると感じている。担当している業務の話だけではなくて、こんなまち、こんな公園にしていきたいということをお昼でも食べながらやっていきたい。外様という扱いで見られることも多いが、県職員が地域の中で役に立てるようになるためには、どうすればよいか。
仕事以外の場で色々な方と付き合っていくというのは素晴らしいこと。
また、県職員である前に一住民であるので、住民としてどう関わっていくかという視点も重要ではないかと思う。
紫雲寺記念公園は、企画から担当していた。もともとは下越地域を活性化するための核として考えていた。企業が研究開発をしたり熱利用をしたりなど色々考えられるが、どうしても県職員だと縦割りになるので、そこを横串を刺していただきたい。
素晴らしい志をお持ちなので、ぜひ頑張ってほしい。
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