火星に新しい衛星を発見か
TDL.icon 先日、ダンディー天文台の研究員ジェームズ・オグリビー(James Oglivie)が火星を観測していたところ、衛星ダイモスの近くで不思議な影を発見した。オグリビーはその影の写真を撮影していたが、その動きが一定の周期を見せていたため、新たな衛星の発見かと期待されている。しかし、その大きさも火星の二つの衛星のうち小さいダイモスの半分もなく隕石を捉えただけではないかとの疑いもある。 ヨハネス・ケプラー(Johannes Kepler)は火星に二つの衛星の存在を予言していたが、ケプラーの予想は、他の惑星では覆されており、新しい衛星の発見の期待は大いに高まる。 ダンディー天文台の所長を務めるエディンバラ大学のジェームズ・アンドリュー・キース(James Andrew Keith, F.R.A.S.)は、新しい衛星とされる影は、見かけの大きさも小さく、ダイモスや火星の影に隠れているためにまだ断言できないが、期待はできるだろうと語った。 しかし、火星の二つの衛星を発見したアメリカのアサフ・ホール(Asaph Hall)は、新しい衛星は驚くほどに小さく、隕石が通過しただけだと王立天文学会あてに電信を送った。 この影に関して倫敦のグリニッジ天文台でもスコットランドよりも早く見つけていたことがわかった。
しかし、何らかの影だろうとしか考えられないと発表した。
その後、観測を続けた結果、火星を周回していることが確認されている。
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