導引機械情報サービス
概要
倫敦の街角では、大きな通りの建物の角に、人が一人入れるほどの独立したスペースが設置されているのを見かけることがあります。これは『インフォメーションボックス』と呼ばれる、『導引機械情報サービス(Guiding Machine Infomation Service)』の端末が設置されている施設です。ここには、導引機械通信網と、小型導引機械を利用した情報サービスが受けられる設備があります。 導引機械通信網は、街中に固定された端末を用い、情報共有を行うシステムです。具体的にはバケツリレー方式による情報端末同士のやり取りを中心とした情報共有です。これによって、倫敦市内の導引機械通信網が成立しています。この情報のやり取りを行うのは、プログラム・カルテを徒歩や自転車で運ぶ『配信屋』で、導引機械協会に雇われ、専門の教育を受けています(仮想人格かもしれませんが)。彼らはそれぞれ決められた地区を担当しており、素早く、かつ安全な情報共有のために日々忙しく働いています。情報の倫敦全体における完全な共有には半日ほどかかりますが、比較的近い場所同士(地区内など)では数時間内で情報共有が行われます。
この施設の利用者は、自分専用の利用者カード(パンチ穴の開いている三折りのカード)を開き、導引機械に設置されたスリットに差し込んで、暗証番号を打ち込みます。続いて、端末を操作することで、必要な情報を受けとることができます。ヴィクトリア朝時代の文化とは、主に中流より上の階級のためのものでした。厳しい審査をパスした人々にしか導引機械情報サービスを利用することはできません。
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