パブ
概要
Public house
英国人を語る際に、『パブ』を抜かすことはできません。生活に密着した場としてのパブについて簡単な解説を行います。
パブは『パブリック・ハウス』の略で、簡単に言えばエイル(普通の生ビール)や、ビター(ホップの分量の多い生ビール)を飲ませる酒場です。好みで『フィッシュアンドチップス』などの軽食をとることもできます。パブの主人は『パブリカン』と呼ばれ、大抵が腹の出た気の良い男です。普通の英国人男性ならば、自分のお気に入りの、そして行きつけのパブを持っています。パブでは気の合った仲間同士で談笑しながら酒を飲むことができます。パブは市民の気軽で実用的な楽しみとなっているのです。
ところで一軒のパブに入口が二つある場合が少なからずあります。これは一方が『パブリック・バー』、もう一方が『サルーン・バー』と呼ばれ、両者は完全に仕切られているのです。つまり前者は主として労働者階級の用いる、そして後者は身分の高い人々の用いるパブです。ここでも英国の階級社会の一端を垣間見ることが出来ます。
パブリック・バーには、粗末なテーブルと椅子が備えつけてあり、床にはこぼしたビール類を吸わせるためのおが屑が撒いてあります。
サルーン・バーにはパブリック・バーとは対照的に上質のテーブルやソファがあり、床は絨毯敷き、女性も安心して入ることができます。無論、サルーン・バーでの酒類の値段は、パブリック・バーよりも割高です。
主なパブ一覧
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