東洋哲学的と西洋哲学的コーチング
コーチングは当初アメリカで発展し、「目標」や「達成」に焦点を当てた実利的で西洋的な変革アプローチを用いていた。
東洋思想
1960年代、欧米では仏教思想や東洋思想に対する関心が再熱していた。
これは、人間性心理学や人間性回復運動の隆盛と連動するものでした。 西洋の哲学や宗教の大部分は行動や目標の達成を重視していましたが、一方東洋的なアプローチは「存在」み重きを置いていました。
西洋的な理念では、この物質界の外側に「神」を征服しようという試みがなされていた。
しかし東洋的なアプローチは、人間の内部を見つめ、直接の経験を重視していた
西洋社会は「外側」の神に目を向け、東洋では「内側」の神を頼みとしていた。
オントロジカル・コーチングには様々な「自己意識」のトレーニングが用いられ、その意味や形式にはかなり仏教の影響がみられる。
「自己意識」とは、今自分が観察している経験の、どの部分にも自分に重ねず、囚われの無い心で観察することを意味する。
今自分が眺めている経験に自分を重ね合わせると、途端にそれにとらわれてしまう。
⇒執着を捨てることは仏教の基本