BIOS
概要
BIOS とは、Basic Input/Output System の略称で、バイオス と発音される。日本語訳すると標準入出力システムとなるが、ここで言っている入出力とは、周辺機器となるハードウェアとの間の低レベルな入出力のことを指している。PC メーカーの手で作成され、通常マザーボード上の ROM に組み込まれている。電源投入時に最初に実行されるプログラムであり、各種ハードウェアが正常動作するための立ち上げと、OS を立ち上げるためのブートローダをメモリ上に読みだす責務担う。 BIOS は、その名前にある通り、周辺機器であるハードウェアとの間の入出力の抽象化レイヤーとしての役割も持っていた。このお陰で、ディスプレイやキーボード、ハードディスクの種類が異なっていても、開発者は各周辺機器の仕様を知らずとも、BIOS に共通の命令を送ることで共通の振る舞いを実現できるようになっていた。 しかし、現在ではこの機能はほとんど使われなくなってしまった。BIOS は リアルモード でのみ動作可能であり、リアルモード は 16bit レジスタのみしか利用できない。一方で近年のメジャーな OS はいずれもプロテクトモードで動作する。また、周辺機器の多様化, 複雑化により、BIOS の機能では満足に制御できなくなってきてしまったためと言われている。 BIOS functions を利用したい、と言った場合には、アセンブリで INT オペランドを利用してアクセスすることができる。利用できる BIOS functions の一部が以下に列挙されている。 参考